ユーミン40周年記念ベストアルバム 『日本の恋と、ユーミンと。』
2012年 11月 23日
ユーミン(当時は荒井由実)を知ったのは1975(昭和50)年、中学1年生の時です。
『あの日にかえりたい』と『翳りゆく部屋』を、”お姉ちゃんが2人いて大人っぽい” 同級生が取り憑かれたように繰り返し口ずさんでいて、「なんか聴いたことないかんじ。ステキ。」そう思って自分もレコードを買いに行って・・・、それからずっとファンでした。
コンサートにも随分行きました。逗子や苗場も楽しかったなぁ・・・
この10年くらいに発売されたCDは買っていませんが、それまでの楽曲ならきっと、イントロクイズで優勝しちゃうかもしれないレベルで詳しいです。
人生半世紀(!)、数え切れない曲を傍らに歩いて来ましたが、やはりユーミンは別格。
この度発売された40周年記念ベストアルバムの『日本の恋と、ユーミンと。』は、これまでの感謝を込めて久々に購入しました。
どの曲も、聴けば容易に時空を超えてしまいます。
ボーイフレンドのカーステレオでドライブ中に・・・、手紙の返事をくれない彼を想って眠れない夜に・・・、おしまいになった関係への執着を断ち切りたくて「お経」のように・・・、新しい出会いを得た自分を祝福したくて・・・。
そう、ほんとに私の恋にはいつも、ユーミンの曲がBGMとして在ったことに気づかされます。 同じように、同世代の・・・いや、もっと幅広い世代なのかな・・・、とにかく日本中のたくさんの恋する乙女のそばに、ユーミンの歌はあったのだと思います。
今、CDかけてますが、ああほんとに、どの曲も、どの曲も・・・(感涙)
旧ブログには書いたことがあるのですが、大学時代の友人、ハルちゃんのことを再び。
ハルちゃんは、一家で失踪してしまって、もう会えなくなってしまった友だちです。
私は『YUMINGのおしゃまします』というラジオ番組に、ハルちゃんも自分も好きだった曲『スラバヤ通りの妹へ』をリクエストして、そのハガキをユーミンに読んでもらったことがあります。
ハルちゃんの事情を書き、
「そんなわけでもうたぶん会えないハルちゃんだけど、ハルちゃんは筋金入りのユーミン・ファンでしたから、この番組を、日本のどこかの料理屋の洗い場か何かで聴いてるかもしれない。大学のキャンパスのベンチで、一緒によく歌った大好きな曲『スラバヤ通りの妹』をリクエストします」
そう書いたハガキでしたが、ユーミンは、
「その歌を聴いて、もう戻れない楽しかった時に心が戻るって言ってもらえるのは本当に歌手冥利に尽きます」
とコメントしてくれました。 とても感動したことを思い出します。
ハルちゃん、元気でいるかな・・・。『日本の恋と・・・』は買ったかな・・・。
恋だけでなく、私の大事なものと一緒にあったユーミンの歌。
改めてユーミンが歌を作ってる時代に生きてこられて幸せだなと思いながら、今日はユーミンのCDをずっとずっと繰り返し部屋に流しています。