亡くなったご主人が現れて伝えたこと
2014年 06月 04日
今期、『BORDER』というドラマを観ています(明日、最終回)。
小栗くん演じる主人公の刑事は、事件で頭に銃弾を受けたことをきっかけに、死者の姿を見て話ができるようになっています。
誰にも言えないながら、死者が教えてくれる情報は事件解決の助けになっていて、おもしろいです。
実際も、見えていないだけで死者は "出てきて" "何か訴えて" いるかもしれない。
じつは先日、セッション中に、ご相談にいらっしゃった方のすぐそばに、どうにも男性の気配を感じる…ということがありました。
ご相談者の女性は、半年以上前に事故でご主人が急逝して以来塞ぎ込む毎日…、辛さを聞いてほしいということで見えたのですが……。
私は、霊能者ではありません。人のエネルギーは読めるものの、通常は "それくらいのもの" なのですが、その時はなぜか、やけにリアルでした。
見える(気がした)男性の風貌をお伝えしてみると「主人です」とおっしゃるので、その存在がおっしゃっているように感じたことをお伝えしてみたのですが、いかにも主人が言うことだと言って涙されました。
また、どういうわけか繰り返しハッキリ見えたものがありました。
それは、ある地方の美しい伝統工芸品だったのですが、それをお伝えすると、その方は突然号泣されました。
その工芸品は、お二人で行かれた最後の旅行で買われたもので、旅から戻った時、ご主人が「この棚の僕のガラクタを片づけたら、ここに置こう」とおっしゃっていたのだそうです。
奥様は、ご主人の物で散らかった棚を片づけられず苦しかったのだそうなのですが、
その工芸品をご主人が見せてきたのなら、それは、「あの棚はもう片づけて、これを飾ってね」と言っているんだろう…、これまでの私を見ていてくれたのかと思うと嬉しい…、ということでした。
そして、ひとしきり泣かれた後、キッパリと「帰ったら片づけます」とおっしゃいました。
止まっていた時間、少し動き出すかなぁ…と思いましたが、それきり私には何も見えなくなりました。
あれは、私を使って奥様にメッセージを伝えたかったご主人の、奥様への愛が見せてくれたものだっただろうなぁ…、素敵な出来事だったなぁ…と思います。
(ご本人に承諾をいただき、書かせていただきました。)