人生で最も怖いことは後悔とともに生きること
2014年 06月 29日
いまNHKで『55歳からのハローライフ』(原作:村上龍)というドラマをやっています。
全5話。1話完結のオムニバスドラマです。
再就職、ペットの死、老いてからの婚活、老いらくの恋、親友との別れ…。
50代半ばという、人生の折り返し点を過ぎた「普通の中高年」が主人公の話です。
肉体的な衰え、経済的な不安、また、露呈してしまい対面せざるを得なくなった感情…、それらと向き合い受け入れて 〈再出発〉をする人たちが描かれています。
「自分はいったい何だったんだ…」 という問いを 自分に突きつける年頃…自分と同年代の物語なので、やけに身につまされます。
リリー・フランキー、風吹ジュン、原田美枝子、小林薫、イッセー尾形という演技派俳優たちがそれぞれ主演を務める、静かで味わい深い、良質なドラマです。
今日は第2話を録画で観ました。
主人公(原田美枝子)が物語の最後に語った言葉に共感しました。
「私、気づいたんです。
人生で最も怖いことは、後悔とともに生きること。
孤独ではない」
人生の〈最終章〉に入っていく手前の〈岐路〉で、何を思い、何を捨て何を選ぶのか…
これは、カウンセリングでもときどき扱われるテーマです。