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ここぞという時はしっかり悩んでみる


何か問題に直面して苦しい時は、早く答えを出してスッキリしたい、と思うものです。

でも、お客様のお話を伺いながら、「この方は、ここでしっかり考えて悩んで…と、時間をかけた方がいいだろうなぁ…」と思うことが、ときどきあります。

ご本人は辛いから、「どうしたらいいでしょうか」「早くハッキリさせたいんです」とおっしゃいますが……。


先日、離婚のことで来られた方のお話を聴かせていただいたときも、そう思いました。

その方は、
とっても大事なことなのに、ご夫婦で十分に話をされておらず、
大事な部分についても「きっと相手はこう思っているはず…」、「どうせ △△△ ってところだと思います」と、ご自分の想像で話を作っているばかりだったのです。

輪郭のハッキリしていない、中身もその方の脳内で作ったストーリーでしかないような結婚生活をお終いにしたところで、その方の〈その後〉に生きない…、私はそう思いました。

ですから、

「たとえば、とりあえず3カ月と期限を決めて、離婚は保留にして、迷ってみませんか?」

「その間に、出来ることをしてみませんか? 婚姻関係をどうするか、ということもそうですが、今の辛い状況が伝えてくれているご自身の『課題』を見てみませんか?」


とお勧めしました。



「保留」というのは不安定な状態を作るので、しんどいものです。

でも、しんどいからと言って "さっさと結論を出してスッキリ"…しかできないでいたら、いくつになっても器の大きさを ちっとも広げられないんじゃないか…と思うのですね。

それに、その不安定さの中、混沌とした状態の中には必ず
"動くもの" があるのですが、それの持つエネルギーって大きいのです。
次のステージへ移る原動力になってくれます。


だから、人生に何度か、ここぞという時は、
辛くてもそこに踏みとどまって、しっかり迷う、存分に悩む
ということをしてみても、いいんじゃないかと私は思います。

ここぞという時はしっかり悩んでみる_a0237268_18185445.png

by kktreasure | 2014-07-10 18:20 | 心の話

あなたの物語を大切にするカウンセラー郷家あかりの日常


by kktreasure
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