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パピーウォーカーという仕事と 人間の子育て

盲導犬候補の仔犬を預かる「パピーウォーカー」というお仕事を体験した方のお話を聞く機会がありました。

パピーウォーカー・・・生後50日ほどの仔犬を約1年間預かって、家族の一員として一緒に暮らすボランティアです。


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私たちが町で目にする盲導犬は、本当に賢くて感心するばかりですが、その候補とはいえパピーはパピーですからとってもヤンチャで、人間の社会で共に暮らすために必要な最低限のルールやマナーを教えていくのは、なかなか大変だったそうです。

でも、何より大切なのは、人と一緒にいることの楽しさ、「GOOD!」と褒められることの楽しさを教えることだそうで、とにかく愛情深く可愛がることに尽きる、ということでした。

「1年でお返しする」ということをわかってお預かりするものの、お別れの時は本当につらく、いわゆるペットロスも経験した・・・とおっしゃっていました。

そうでしょうね・・・よくわかります。


「短い仔犬の期間だけ、出来る限りの愛情を持って育て、そしてお返しする」
「どこか知らないところ、必要とされる人のところでお役に立ち、良い人生を送ってくれることを祈って見送る」
というお話を聞きながら、私は "子離れが難しい" 人間の親、人間の子育てを想いました。

一人では生きていかれない幼い子どものうちは、必ずしも十分に抱いてやらず、愛情深く育てられず、
大きくなって本人が独り立ちを望む頃になって、独立を妨げるように干渉し纏わりつき、あるいは支配し、好きにさせてやれない、見送ってやれない・・・、
そんな親がどれだけ多いんだろう・・・と。


預かった仔犬と人間の我が子を一緒にするなと叱られるかもしれませんが、
パピーウォーカーをされたその方が、

「お別れの時が来たら、辛い気持ちはぐっと堪えて『幸せになるんだよ』って、そっと子どもの手を離して見送らなくちゃならない、という点では、人間の子育ても同じだと思いますね」


とおっしゃった言葉に、私は、なるほど その通りだなぁ・・・と思いました。

パピーウォーカーが仔犬と一緒にいられるのは約1年。
人が自分の子どもを養育するのは20年ほど。

その期間というのは、"大事に預かっている" 時間なんだと思いますね、
「自分のもの」ではなくてね
by kktreasure | 2015-03-13 18:55 | 子育て

あなたの物語を大切にするカウンセラー郷家あかりの日常


by kktreasure
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