名医から若き研修医への言葉 ~NHK『総合診療医 ドクターG』
2015年 11月 25日
毎回録画して見ているテレビ番組のひとつに、NHKの『総合診療医 ドクターG』があります。
総合診療医として日々患者さんを診ている熟練のドクター「ドクターG」が、実際にあった症例をもとに再構成したビデオ(再現ドラマ風)を若き研修医たちに見せながら、研修医たちが病名を探り当てるまで、鑑別診断のためのカンファレンスを行い、正解に導いていく様子を見せています。
我々素人の視聴者も、わからないながらも “推理” に参加したりしてるんじゃないかしら。
よくある症状(熱がある、〇〇が痛い、疲れがとれない・・・)から、見逃してはいけないポイントや意外な手がかり、問診、診察の進め方を確認させ、間違いは正しながら、病名に辿り着かせる「ドクターG」の指導には、毎回、感心します。
全国各地の病院で勉強中の研修医たちも、選りすぐりなのか皆さん優秀(ショウコの大学の先輩も、数年前、研修医として出演していたと最近聞きましたが、その先輩もとても優秀な人と聞いていました。当時は録画予約していなかったので見逃してしまったんですよね、残念!)。
そして、毎回異なる「ドクターG」たちは、どなたも素晴らしいです。こんな先生に出会えた患者さん、若い医師たちは幸せです。
知識や技術ももちろんなのでしょうが、哲学があり、愛があることが伝わってくるんですね。
どんな分野でも、とことん究めている一流の人というのはこうなんだなぁ・・・と思います。
番組の最後には、ドクターGから研修医へ向けてのメッセージがあるのですが、最多出演の鈴木富雄先生は、以前の放送の中で、こんなことをおっしゃいました。正確ではないのですが、忘れられません。
「患者様とうまくいかないとき、その方の病床に行くのが嫌になることがあると思います。
でも、そういう時には思い出してください。この患者様はどんな人生を送ってこられ、どんな人を愛し、どんな人に愛されてきたか。どんなことを嬉しいと思われるのか・・・。
そういうことを考えながら、その方の病気を診させていただく。それが医師という仕事です」
いつも「ありがとうございました」とお礼を言って見終える番組です🍀