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恐怖心や罪悪感を持たせて “躾” をするのは・・・

お客様が、何日か前のネットニュースで読んだという バイオリニストの高嶋ちさ子さんの『子どものゲーム機バキバキ事件』に、「自分も同じことをしたことがある」と打ち明けてくださいました。

私もその記事読んでいました。
高嶋さんは、ルールを破ってゲームをしていた息子さん(小学生)に激怒して、ゲーム機を手でバキバキと折り、「ゲームが出来なくなることを嘆くより、ママからもう二度と信用されないということを心配しなさい!」と言ったのだそう。

上のお客様は、お子さんのゲーム機とケータイを壊したことがあるんだそうですが、いずれもカッとなってやってしまったことで後悔しているとのことですが、高嶋さんは「主義」なのでしょうね。



私の父も、激情を抑えられない人で、しかも肉体的に物凄く強い人でしたので(小学生時代は、後にプロレスラーになったサンダー杉山さんが子分だったとかなんとか・・・)、躾と称した暴力行為は、それはそれは恐ろしいものでした。

でも結局、子どもだった私の心に残したのは、家財や私の大事な物が破壊された その「無残な画像」と「恐怖」だけでした。

また、「とにかく親を怒らせないようにしよう」「悲しませることもやめよう」という決意も、重すぎる足枷になっていったと思います。



躾は大事です。やるところはキチッとやりたい。身につけておいた方がいいことってありますから。
でもやはり、子どもの恐怖心を使って支配したり、罪悪感を植え付けていくことで躾けようというのは、賢くないと思いますね。
親の方は「これでよし!」と思えたりスッキリしたり、できるかもしれませんけれど。
そもそもそれは、"調教" です、人にやることじゃない。



いずれ自分から離れ、自分と別の道を歩いて行くはずの子どもには、
良い旅支度になるプレゼントをしてあげたいものだと思います。

それをするのに 恫喝 や 物の破壊 は要らないはずです。


恐怖心や罪悪感を持たせて “躾” をするのは・・・_a0237268_947256.jpg
(C)Shuji Moriwaki

by kktreasure | 2016-02-16 12:15 | 子育て

あなたの物語を大切にするカウンセラー郷家あかりの日常


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