「誰かに必要とされたい」 ~『逃げるは恥だが役に立つ』
2016年 11月 07日
「郷家さん、もちろん見てますよね? 『逃げ恥』」と訊かれました。
見てますヨ 、ガッキーと星野源さんの 『逃げるは恥だが役に立つ』。
このドラマは
大学と大学院で2度、就活に失敗、仕方なく派遣社員になるもすぐに派遣切りに遭った みくり(演:ガッキー)が、家事代行のバイトで訪ねた先で出会った津崎(演:星野源、IT会社に勤める会社員で、彼女いない歴=年齢(35)、自称 "プロの独身")と「契約結婚」をしているお話です。
二人が「雇用主と従業員」として同居する契約結婚など突拍子もないのですが、脚本も演出も素晴らしく、ガッキーと星野源さん、そしてキャストもほんとに魅力的で、とっても楽しいです。
微笑ましい二人の成り行きを、きほん笑いながら見てますが、
主人公 みくり の
「誰かに選んでほしい。ここに居ていいんだ、って認めてほしい」
「みんな誰かに必要とされたくて、
でもうまくいかなくて、
いろんな気持ちをちょっとずつ諦めて、
泣きたい気持ちを笑い飛ばして、
そうやって生きているのかもしれない」
という言葉に共感したり、
津崎 の
「(自分は)好意を持った人に、受け入れられたことがない」
「いいなぁ、愛される人は。愛される人は、いいなぁ・・・」
という切ないつぶやきに、鼻の奥がツーンなったりしています。
そう、
私たちは、
誰かに選ばれたい。
誰かに必要とされたい。
私に「見てますか?」と言ったお客さんは
「『逃げ恥』は、私には、ただのラブコメじゃないです。自分自身の切実な結婚問題やキャリアデザイン問題を思い浮かべながら見ちゃうんですよね・・・」
と言っていました。
なるほど、そうなんだね・・・
ドラマの二人は、今のところ、お互いを好ましく思う気持ちに気づいていませんが、真っ直ぐな二人は相手の良い所を既に(第4話までに)解っています。
「自尊感情の低い男」と「小賢しい女」のこれからを、楽しく見守りたいと思います。
↑↑
(こういうフレーズを出してくるところなど、心理カウンセラーとしても嬉しくなってしまう・・・)
いいドラマを見ることを楽しみにする暮らしが、私はとっても好きです。
しかし、ガッキーはほんとに可愛いな