働きたがりのお姫様
2017年 08月 05日
昨日は、二人のお子さん(大学生の娘さんと中学生の息子さん)のいる、私と同世代の女性 Mさんが、1年半ぶりにいらっしゃいました。
有名な一流企業にお勤めしているご主人はご栄転、お嬢さんも立派な会社に就職を決められ、息子さんは来春、高校へ進学する・・・というタイミングです。
面白かったのが、Mさんが「パートのお仕事が合わなくて辞めた」という幾つかのお話をされる度に、彼女のオーラに「様々な異国のお姫様」の画像が、繰り返し浮かんで見えることでした。
ヨーロッパ、中国、中東・・・、Mさんは幾つもの国で、"お姫様" だった過去世があるようなのですが、それらの人生で味わった 「持て余している、つまらない」 「こんな(労働しない)毎日でよいのだろうか」 という思いのエネルギーが、ここへ来て浮上しているようでした。
Mさんは、「お姫様」もやっていますが、「奴隷(搾取される側の辛い人生)」もやっている・・・、つまり様々な階層の暮らしを知っている、経験豊富な魂の方なので、お姫様であっても "威張らない"し、宮殿にじっとしていない "働きたがりのお姫様" だったみたいです。
きっと、お付きのお世話係は 「姫様、カンベンしてくださいませ! それは我々の仕事です!」 みたいなことを言っていたのでは?と思います(笑)
今回の人生は、初期設定に「孤独な環境」を用意していて、理解されない辛さがあったり、自尊心(・・・「私は私。どうであろうと大切な存在」という感覚・・・)が育まれにくかったり・・・という困難さを経験しているので、
結婚され築いてこられた今の環境においても(・・・外から見たら恵まれたもので羨ましがられるものでしょうし、Mさんは真面目に努力して来られました・・・)、
ついつい、「こんなことでよいのだろうか」 「私だけ何もしていない」 というような気持ちになってしまうようです。
「お金があって時間があって家族がいて、何の文句があるっていうんだ? 十分じゃないか」・・・という段階にいる方ではないのです、そういうものでは足りない。
ほんと、人生のテーマって、様々です。
「しっかり働いて衣食住を充実させる」「物質的な富を得て安心する」ということが課題の人生をやっている人だって、たくさんいるわけですが、Mさんは、違う。
Mさんの場合は、Doing ではなく Being のお話。
自分が存在していることそのものを祝福できますか?というお話。
さてMさん、どんなふうに気づき、受け入れ、「私はこれでいいのだ」という安らぎを獲得していくのか・・・
この取り組みは、「お姫様の過去世」が刺激になり、ヒントになると思います。
諸々を統合し、その先へ行こうとしている方のチャレンジを見るのは、とても楽しいです