感情を表す "色鉛筆の色"
2017年 08月 11日
私は「対面カウンセリング」以外にも、「スカイプ・電話カウンセリング」、「メール相談」をやっています。
先日、遠方に住んでいて行かれない、でも電話やスカイプというのも緊張して話せそう・・・ということで、メール相談をご利用くださった方がありました。
私が、「文字数に制限はありませんから、ご自由にお書きくださいね。詳しく書いてくださるとご回答もそれに応じたものになります」とお伝えしたら、書くことも苦手、とおっしゃりつつ、たくさん書いてくださいました。
初めはコマ切れの経過説明に始まったのですが、相談が2往復目、3往復目と進むにつれ、次第に感情が溢れてきたことのわかる 熱のこもった文章が増え、表現が豊かになっていきました。
3往復のメール相談後、感想をくださったのですが、その中にこんなフレーズがあったのが印象的でした。
メールの一部を抜粋、掲載の許可をいただきご紹介します。
色鉛筆というか、赤、青、黄色みたいな幼稚園の子の使うようなクレヨンしか持っていない、だから、伝えられないんじゃないか…。
でも、郷家さんの質問に答えようと思って、答えを、胸の中を探して言葉にするうちに、それが少しずつ上手になったようで、あれ?自分の心の中には、いろんな感情があるものなんだな…と分かってきました。
そうしたら、幼稚なクレヨンでは足りない、大人の多色色鉛筆で伝えなくては、と、ヤル気(?)が出て来たのです。
気持ちを表現するときに用いるボキャブラリーの多さって、感情を表す色彩の豊かさなんですね。
いざ、自分の心に向き合って、思いを外へだしてみよう、という時に、「ムカつく」「イライラする」「嬉しい」「悲しい」・・・くらいしか表現する言葉がない、ということだと、どうしても "足りない" ですね。
でも、感情が複雑に豊かになるにつれ、それを表現する言葉の色は、30色、60色、120色…と、必要になっていくんですね。
初めはなんとも言えずにモヤがかかったようになっていた心のなか・・・
それが、靄の奥にたくさん在った、表現されたがっている感情たちが、ピッタリくる言葉を得てオモテに出るようになると、どんどん、その靄は払われて、明るく軽くなっていきます。
感情を言い表す言葉、語彙をたくさん持つようになると、その感情の持ち主も、がぜん豊かに、魅力的になっていきますね。
色鉛筆の色、増やせたらいいですね。
私も増やしたいです。
シブいヘンテコな色が、いっぱい必要になってきた気がします😊