何から何まで変えようとすることはない
2017年 12月 08日
自分は、こういうところがダメで、
こういうところも欠点で、
そもそも、人として基本のところから間違っている気もして・・・
と、何から何まで気に入らないから直したい、という方が、ときどきいらっしゃいます。
何か良い心理療法はないか、強い薬があるなら飲んで治したいくらいだ、とおっしゃる・・・
よほどの窮地に追い込まれてしまったから、そんなふうに思うのですよね。
よほどのことが重なって・・・の言葉でしょう。
でも、もちろんですが、そんなふうに考えちゃ いけないわけです。
そういう思い込みを握りしめたままでは、どう頑張ったって望みは叶っていかない・・・
心を大事にされてこなかった人というのは、自分に優しい目を向けてあげるのは難しくて、そして極端なことを言うものです、「白じゃないなら黒!」「100じゃないなら0だ!」と。
だけど、誰だってみんなデコボコで、長所と同じくらい短所があるのは当然で、
それでも、ああかな?、こうかな?、間違った?、ごめんなさい、次からはこうしましょ、って問題に直面しては解決する・・・を繰り返しながら、少しずつ、生きるコツを掴んでいくんですよね。
そういうプロセスそのものが人生なわけですし、凸は凸だから凹と出会える・・・ってとこが、人生の醍醐味ですし。
だから、先ずは完璧な自分になってスタートする、というのは間違いだし、何か "大きな山" を登り切るのが人生(の成功)だ、というのも必ずしも合ってないと思います。
山って、登り切らなきゃ それが 山 だったかどうか、わからないですよね。
山じゃなくて永遠に上り坂・・・かもしれないものを、登頂するぞ!って必死に頑張ることもないんじゃないかな・・・("登山"こそ人生、と思って頑張りたい人、そういうのが好きなんだという人は別。どんどんやればいいです)。
変えた方がいいところは、変えられるし、
変えられないところは、変える必要などないところ。
それを見究める力をつけていくことが、自分を知って幸せになる、ということにきっと繋がっている、と私は思います