2017年 03月 12日 ( 1 )

それは誰の問題なのか

「本来は (問題の当事者である)主人が伺うべきなんですが

「ほんとなら(問題を抱えている本人である)息子を来させたがったのですが


と、代理の方が "ご家族に代わって" ご相談に来られることがあります。



たとえば、

主人が、仕事で思ったような功績を上げておらず、昇進試験にも落ち続けている。

いい年になっている娘だが、一向に嫁に行く気配がない。彼氏もいないようだ。

息子が学校で、やりたくない係の仕事を押し付けられているようだ。イヤならイヤと断ればいいのに不甲斐ない。


というように・・・。



もちろんそれらは、そのご家族本人が解決すべきところのあるお話でもあるのでしょう。

でも、ご本人が「私、困っています」と言っていないなら、その問題はとりあえず、困っている人の問題 なんですね。

主人さえ、子供さえ、△△でなくなれば、あるいは、◯◯であったなら、私は休まる、私は幸せになれるのにと嘆いている方は多いです。
でも、そんな方にも必ず、ご相談に来られた方ご本人にとっての問題があり、取り組める課題があるわけなのです。



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ちなみに、よく言われることですが、子どもは 親のために 病気になったり問題行動を起こしてくれたりします。

身体を張って、生活すべてを賭けて、辛い思いをすることで 「親子の問題」、「家族の問題」が
存在していることを教えてくれるんですね。健気です。



昨年になりますが、不登校気味というお子さん(高校生男子)のお悩みで来られたお母さんが、ご自分とご主人の関係にこそ問題がある、と気づかれたケースがありました。

部屋に籠りがちで学校を休みがちなお子さんを、なんとか外へ出そう、学校へ連れて行こう、と頑張ってこられたのですが、私はそれを一旦やめていただきました。

(「登校を一度諦めてみましょうか」「騙されたと思って、注ぐポイントを お子さんからご自分達夫婦に移してください」とお願いしたのです。このカウンセラー大丈夫か?と思われたかもしれません。でも信じてみるといってくださいました。)

ご夫婦の「冷えて会話もない」という関係の改善が先だと思ったし、
お母さんがそんなに苦しいなら、まずは楽にならなきゃ無理だと思ったし、
それができたら "それだけでイケる" のではないか、と思ったからです(郷家の勘です)。



ご夫婦で話をする時間を意識的に増やし、一緒にテレビを見て笑うというような空間を作って暫くすると、なんとなく家の空気が緩み、軽くなったと感じたそうですが、
気づくとお子さんは随分と長い時間、居間にいて話をしてくれるようになったそうです。

また、その頃には「こんな家族の時間が持てるのなら、今はこれだけを大切にしよう」「学校のことは、どうでもいいや。なんたって息子は地頭がいい。あとできっとなんとかなる」そんなふうに思えるようになったとおっしゃるので、私も喜んでいたのですが・・・



先日、嬉しいご報告をいただきました。

「じつは子どもが学校へ休まずに行くようになりました。そしてなんだか明るいのです」

「それから、少し心を開いてくれたのがわかりわかります。私の心境の変化が伝わったせいだと思います」


よかったです。

「お子さんを楽にしたいなら、ご自分が楽になるのが早い」を証明してくださったお話でした。



自分でなく誰かの問題・・・というのは、その "問題の人物" をどうにかしようと頑張るより、まずはご自身の辛さに向き合って、そこを解決しようとしてみるといいです。

その "誰か" が 親の影響を受けて暮らしている(暮らすしかない)お子さんの話であれば、特に、です。

効果はてきめんです 晴れ




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by kktreasure | 2017-03-12 09:15 | 心の話 | Comments(0)