カテゴリ:映画、テレビ、芸術( 88 )

今期は "心待ちにするドラマ" が無くてつまらないです。

でも幾つかの作品を、なんとなーく視聴しています。


その中のひとつ、『ごめん、愛してる』(主演:長瀬智也さん)。

その第3話に、こんなシーンがありました。


幼い頃母親に捨てられて不遇な環境を生きて来た、長瀬くん演ずる律が、吉岡里帆さん演ずる凜華に、こんなことを言います。



「捨て子ってのは人の役に立たなきゃ生きてる意味がないんだ。そうだろ?」


「親にとって子どもは無条件に可愛い。生きてるだけでOKだ。でも俺はそういうわけにはいかない」



この言葉、

ちょっと前にカウンセリングに来られたお客様のことを思い出したこともあり、

それから、小さかった自分の気持ち・・・(私には両親がいて、「捨て子」ではなかったけれど、勝手に自分を心理的な捨て子だなぁと感じて大きくなってしまいましたので・・・)に重ねたこともあり、

不覚にも目頭濡らしてしまいました。

(1話、2話と、なんだかベタな設定と展開だなぁとか韓国ドラマっぽいなぁなどと思いながら、引いて見ていたんですけど・・・)




人の役に立てているのかどうか、人に喜ばれるかどうか、いつもいつも自分の行動の基準はそれだった、と、そんな人もいらっしゃるでしょう。


人の役に立たなきゃ生きてる意味がない。生きてはいかれない。


そんなふうに思って、子どもの頃から緊張して必死に生きて来た、ということの切なさ、哀しさ・・・です。




ドラマで律は凛華に、

「そんなことを思って今まで生きて来たの?」

「そっか・・・。えらいね。よくここまで大きくなったね」

と言われ、いいこいいこされると、

「膝枕をしてくれ」「子守唄を歌ってくれ」とぶっきらぼうに頼み、歌ってもらいながら目を閉じて涙してました(大きなナリした粗野な感じを湛えた長瀬くんが演るので、よけいグッときた・・・笑)




そう。お母さんの膝枕。子守唄。ただ、安心して眠ること。


人は、そんな経験を持っているかどうかで、かなり違いますね・・・




a0237268_16064134.jpg


[PR]
by kktreasure | 2017-07-24 17:17 | 映画、テレビ、芸術 | Comments(0)

昨年からやっている トヨタ自動車のC-HRのCM。

Queen (イギリスのロックバンド)の 『Keep Yourself Alive』 が使われています(・・って、わかりますかね?)


私は高校時代、 Queen が大好きで、よく聴いていました。

アルバムも、ほとんど買って持っていました。


なので、CMで耳にするたび 「やっぱりイイわー♪ 上がるわー♪」 と思い、

そうだ、車を運転するときに 『Keep Yourself Alive』 聴こう、そして、ビュンビュン行こう、と思いまして(苦笑)


収録アルバム『旋律の王女』を探したんですが、見当たらない・・・




で、気づいたのは、「私が買ったのは LPレコード だったんだ、CDは持ってなかったんだ」ということでしたガーン


仕方なく、何年か前に買ったベストアルバムにも収録されてるから・・と、それをスマホに入れて、車でかけたわけなんですけど・・・



・・・なんか、調子狂うんですよね。ベストアルバムってショボーン



"聴き込んだアルバム" というものがある方は、解ってくださると思うのですが、

アルバムって、その構成ってものがあって、曲順ってものが大事で・・・

ヒットした曲をぎゅうぎゅうに詰め込んだようなベストアルバムって、

次から次へ・・・で、息つく間もない感じで、「おっ、おう・・・」ってズッコケそうになる・・・あせる




ちょっと、人生を想ってしまった。


ときどきお客さんにもお話するのですが、


人生、絶好調は続かない。

どうやっても調子が上がらない時もある。

動けず休むしかない時もある。

そしてまた、確実に満ちていってることがわかる時期が来る・・・



ベストアルバムみたいな人生を望んでも仕方がないんですよね。

というか、そんな人生、軽くて喧しくて、いいもんじゃないかも。


上がって、下がって。


引いて、満ちて。


そんな感じを受け入れながら、行くのがいいですニコニコ



a0237268_00165099.jpg



・・・なんて、Queen のベストアルバムで、人生のバイオリズムを思ってしまった話でした。



ちなみに、冒頭に書いたトヨタのCMのキャッチフレーズは、

起用曲 『Keep Yourself Alive』 にちなんだ


「 Keep Yourself Alive 走るなら、自分の道を。」


となっています。


素敵ですウインク





[PR]
by kktreasure | 2017-06-02 08:14 | 映画、テレビ、芸術 | Comments(0)

a0237268_00361673.jpg


今期の朝ドラ『ひよっこ』。

マラソン解説の増田明美さんがナレーションをしてらっしゃいます。

初回いきなり「おはようございます。増田明美です」と爽やかな声のご挨拶に始まり、ちょっと驚きましたウインク

視聴者に優しく語りかけるナレーション、とっても素敵ですハート




本作は、茨城の北西部の村で生まれ育ったヒロイン(演:有村架純ちゃん)が上京して成長していく物語だそうですが、まず、舞台になっているヒロインの故郷がいいです。

ヒロインが育った農村の風景は、トトロのサツキちゃんとメイちゃんが走ってそう、ド田舎です。


そして、ご飯が炊き上がるとカチッとスイッチが上がる炊飯器とか、家にはなくて借りに行って電話交換手さんに繋いでもらう電話とか、『ひょっこりひょうたん島』『ゼスチャー』、「インド人もびっくり」って言うカレーのCMなど‥‥


"嗚呼、昭和30年代" です。懐かしさで きゅんとします。

私は埼玉県に生まれ育って、結婚後も実家を二世帯住宅に建て替えて親と住むことを選択しましたから「帰れる故郷」がありません。

農業の厳しさも、父親が出稼ぎに出なくてはならない、という状況も、私には解りません。


でも、「遠く離れたとしても、いつも心に想う大切な故郷がある」というのは良いものなんだろうなぁ、故郷があるっていいなぁと思いながら見ています。




それから、

子どもの育つ環境に、働き通しでキツいだろうに愚痴らず嘆かず日々笑顔でいる両親とお祖父ちゃん、叔父さん、村の人達‥‥という「頼もしい大人たち」の姿があり、温かい関わり合いがある、ということの素晴らしさを思います。

それら全てが、育っていく "ひよっこヒヨコ" たちを、包み、導いています。

そういうものはきっと、ひよっこたちが大人になった時には、大きな糧、揺ぎない支えになっていることでしょう。


そういうことを、羨ましく思いながら見ています。




しかしこのドラマ‥‥2回に1回くらい、涙してる気がします‥‥

泣くと毎回、やれやれ、どうという場面ではないのに、私は何を泣いてるんだろう‥‥と思うのですが、

改めて考えてみると、私の涙腺を緩めるのは 「憧憬の気持ち」です、きっと。

このドラマには、子どもだった私が「すごく欲しかったもの」が映し出されているのです クローバー




a0237268_00364995.jpg




[PR]
by kktreasure | 2017-04-20 11:35 | 映画、テレビ、芸術 | Comments(0)

a0237268_15322412.jpg

兄に「ここで待ってろ」と言われた駅のホームで、つい列車に乗り込んで居眠りしてしまい、

運悪く、その車両が回送列車だったためにノンストップで遥か遠くの町まで運ばれてしまった5歳の少年。

さらに運悪く、やっと降りられた駅では人々が話す言葉が少年の方言とは異なっていて通じず・・・。


危険をくぐり抜けながらも結局家に帰ることは出来ず「孤児認定」を受け、オーストラリア人夫婦に育てられた青年が、25年経って故郷を見つけ出したというお話。実話なのだそうです。


幼少時代の主人公・サルーを演じたサニー・パワールという子役の愛らしさが先ず素晴らしかったです。大きな深い瞳に引き込まれました。圧倒的な存在感、輝きでした。



a0237268_15323743.jpg



サルーは、不自由なく愛情深く養父母に育てられ、立派な大学生になるのですが、
繰り返し頭によぎる、故郷や家族のおぼろげな像に苦しむようになります。

人は、自分の出自、根っこが不確かなままでは、丈夫な自分ではいられないものなのでしょう。
喪失している部分、自分は何者なんだ?何処から来た?という問い、それと「今」のせめぎ合い、養父母への感謝と罪悪感・・・、そういう葛藤なのだと思います。



それにしても、
5歳でよくもまぁ、数々の危機をくぐり抜けて偉かった。利発なんですね。
そして、
25年経ってしまったとはいえ、数少ない記憶を頼りに、よくもまぁ Google Earth で故郷を見つけ出しました。広い広いインドです。



映画のラストには、本当のサルーと "二人のお母さん" が抱擁するシーンが出てきます。
二人のお母さんから貰ったものを、サルーは自分の中に取り込んで、統合させることができたことと思います。

心から、よかったなぁ、奇跡だなぁ、と感動しました。


本物のサルー・ブライアリー氏は今、 インドで孤児院を営み、インドからオーストラリアへの養子縁組の支援活動を積極的に行っているそうです。

私はこの映画で、現在インドでは毎年8万人の子どもが "行方不明" になっているという現実を知りました。



上映劇場は多くないようですが、ご興味あったら是非ご覧になって下さいクローバー







[PR]
by kktreasure | 2017-04-11 08:31 | 映画、テレビ、芸術 | Comments(0)

春分の少し前から、もう眠くて眠くて、どれだけ眠っても眠くて、
何をしようと思っても 「もうちょっと」。
散らばってしまう。集まらない。足りない。
これはダメだーあせるという状態でした。

どうにもならないのでもう、家事とか勉強とかは諦めて、
意識を別のところへ飛ばす作戦に出よう、と外へ出ました、名案 ニコニコ


a0237268_12245748.jpg



六本木で開催中の、ミュシャ や 草間彌生さんの展覧会も未だなのですが、
上野の西洋美術館で開催中の「シャセリオー展」へ。

シャセリオーはフランス・ロマン主義の異才と言われる人、37歳で亡くなっているんですね。

今回はルーヴル美術館所蔵のものを中心に100点以上の作品が来ていました。贅沢☆

展覧会のポスターになってる絵、『カバリュス嬢の肖像』・・・美しさが香り立つようでした。うっとり。

私はどうやら フランスに生きた過去世が幾つかあり、そしてそれらはいずれも悲惨な人生ではなく、芸術を堪能できる暮らしであったようなので、 フランスが舞台になっているものに触れると、いい感じにトリップ✈できるんですよね。
(貧しかった人生や酷い目に遭っている人生は、別の国で生きたときにあるみたいです。)



上野の桜、間もなくでした🌸
私は 地面に広げられてしまう ブルーシート が苦手なので、近づかないのですが。

レジャーシートって、なんであんな色なんだろう。
せめて、深緑とか、アースカラーにしてほしいぐすん


☆ ☆ ☆ ☆ ☆



それから一昨日は、夜、車でシネコン。

元気不足のため 気になってる 『モアナ』 や 『SING』 は またにして、

神木くんの 『3月のライオン』(前編)。



a0237268_12250798.jpg

私は、将棋は全くわからないんですけど、それでもとっても良かったです。
神木くんは、ああいう役ができてすごいなぁ・・・
『桐島、部活やめるってよ』の時も思ったけど、屈折してしまってる繊細な男の子を好演しますね。

自分の才能・・・、しかも居場所を失わないために好きでもないのに磨いたという才能。
それを発揮することが誰かを傷つけたり何かを壊してしまう…っていうのは苦しい。

…などと思って観てたので、自分の子供の頃へトリップして戻って来て…という時間になりました。


a0237268_12260982.jpg


眠くて仕方がないので、起きたまま見る夢、意識トバシ を楽しんだ、この春分でした星



[PR]
by kktreasure | 2017-03-24 08:08 | 映画、テレビ、芸術 | Comments(2)

先週最終回だったNHKドラマ 『お母さん、娘をやめていいですか?』

波瑠さん演じる娘(高校教師)が、”友だち以上に恋人のように仲の良かった”母親(演:斉藤由貴さん)の呪縛を解いていくという、母娘問題を描いた作品でした。


a0237268_00301483.jpg


番組サイトの掲示板では、自分の体験談の告白や、悩みを打ち明ける場として盛り上がっていたとのことですが、私の相談室にも、このドラマを観て「あれは私だ」と思ったという方、「私も もしや‥‥」と恐ろしくなったという方、あれが刺激になり「毒親問題再燃」‥‥という方が何人か来られました。


すごい反響、影響力のあった作品だったんだと思いました。

たくさんの視聴者(辛い娘たち、苦しい母親たち)が己の問題を作品の中に見たのですね。




この作品を見て、いやいやこれはないだろう、これじゃあホラーだわ、さすがにありえない、と思った人は健全な家庭で育った人でしょう。


実際にあるのです、


「母は私のスケジュールの全て、職場の仕事の内容まで把握していて 口出しをしてきます」


「母の気に入らない男性との恋愛も結婚もありえませんが、母が気に入る人などこの地球上にいるはずないんです」


「本気で、その友達/彼氏とママのどっちが大事なの?と聞いてきます。飲み会やデートに付いてきたこともあります」


「尾行を咎め、もう家を出る!と言ったら、あなたに捨てられるくらいならママは死ぬ、と言って本当に実行しました、未遂でしたがもう恐ろしいし、脱力してしまいます」


‥‥そういうお話。 枚挙したらきりがありません。




また、そんな異様な状態に陥ってしまっているのに、

母親の側は「大切な娘を思えばこそのあれこれなのに、それの何が悪いの?」と言うし、

娘の側は「たぶん、大切なお母さんを心配させたり悲しませたりする言動、生活をしてしまう私が悪いんでしょう」と言います。


この関係の異常性にはなかなか気づきません。


母親の方は、いつまでも良いママでいることで自分の無価値感や寂しさを誤魔化しているのですが、そこに向き合えないから気づけない(それは傷ついている幼い自分に対面することにもなるので、辛すぎて出来ないのですね)。


また、娘の方も、そういう母親に介入され続けていることの害に気づけぬまま(あるいは、気づいていても逃れられないまま)成人し、他人との境界が引けない、自分がわからないなどの問題に苦しんでいます。


ドラマでは、波瑠さん演じる娘が、あのような母親を持ちながらマトモな感覚を維持できていたことが不自然といえば不自然でしたが、50分×8回のドラマですから仕方ないですね。

でも本当なら、ああいうお母さんにずっと張り付いていられたらもっともっと、様々なことが困難な人になっているはずです。




母親が娘から・・・お腹の中で育って生まれてきてくれてからいつも一緒だった娘から、"わざわざ" 離れる必要があるとは思えない、というのは、解らないでもないです。


でもやっぱり、

娘が "自力で" "好きなように" 人生を拓いて行くことの邪魔をしてはいけない。

いつまでも娘を、同じレールの上を走る同じ列車に乗せてちゃ駄目なんですよね、一度別れないと。




とはいえ 「母娘カプセル」 を内側から壊すのは難しいです。

やっぱり外からもたらされる力、穴を開けてくれる人が必要です。


ドラマでは、娘の恋人(演:柳楽優弥さん、さすがの演技でした☆)と、母の夫(演:寺脇康文さん)の存在が、大きな役目を果たしてくれそうでした。


「カプセル」に、優しい風を吹き込み、希望の光を入れ、苦しい母と娘を外へと誘い出してくれそうな存在として描かれていましたコスモス




[PR]
by kktreasure | 2017-03-09 08:25 | 映画、テレビ、芸術 | Comments(0)

TBSドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』・・・一昨日放送の第8話もまた、素敵な回でした。

一昨日の第8話は、

不器用ながら距離を縮めてきた二人でしたが、優しい抱擁中、みくり(演:ガッキー)に「平匡さんとなら、"そういうこと" しても、いいですよ」と耳元で囁かれたときに、おそらく抱擁と接吻だけでイッパイイッパイだった平匡(演:星野源さん)が「無理です!ごめんなさい!」と拒絶、突き放してしまった・・・というお話の続きでした。


"そういうことをしてもいい"と誘うも拒まれたことを「穴があったら入りたい」「地球の裏側まで掘り進みたい」と恥じるみくりは、"職場放棄"して実家へ帰ってしまうのですが・・・


一人になった平匡は、例によっていろいろと思考したと思うのですが、

みくりさんは、どんな気持ちでここを出ていったんだろうか・・・と呟くシーンがありました。


自分の心に余裕がなく、パニくった心への対応で精一杯だったときには手を付けていなかった、みくりが作り置きしていった食事(一食分ずつシール容器に入れ、可愛く温かいメッセージを添えて冷蔵庫に保存してありました)を食べながら、出て行ってしまったみくりを想うんですね。


「どんな思いで作ったんだろう」

「どんな思いでここを出て行ったんだろう」

「自分の気持ちでいっぱいで、僕はみくりさんが残していった料理を手に取ることもしなかった」


そして平匡は、みくりに電話をかけて謝り、思いを伝えます。


「(女性経験のない自分がコトに及んで失敗したらどうしようと思い、10歳も年下のみくりにリードされる情けなさもあり、それで頭がいっぱいで)拒絶されたみくりさんがどう思うかということは、全く頭にありませんでした」


なんて真っ直ぐ。なんて誠実。


そういうことってある、みんな、そういうことをしちゃうもんだよね、と思いました。

自分がピンチ!というとき、頭は自分を守ることでいっぱいで、余裕がなくて、大事な人の気持ちに思いが及ばない。

そして、相手を傷つけてしまっていることに気づけるのは、ずっとあと・・・


でも、気づけるって素敵ドキドキ

気づいて、それを相手に伝えられるのって、素敵ドキドキ



a0237268_22043301.jpg


平匡とみくりを観ていたら、相談室で悩みを打ち明けてくれるお客さんたちの顔が浮かびました。

"自分のことで頭がいっぱい。相手の気持ちを想像する余裕がない" せいで大事な人を傷つけてしまっている、不器用で純粋、でも心優しい若者たちですクローバー




[PR]
by kktreasure | 2016-12-01 08:17 | 映画、テレビ、芸術 | Comments(0)

昨晩、娘と二人で 『ミス・サイゴン』 を観ました(@帝国劇場)。

『ミス・サイゴン』の日本の初演は1992年、息子のサクが生まれた年です。


私はもう10回以上観ていますし、最初から最後までほぼ誦んじているほどの作品なのですが、一昨年観に行ったときは、市村正親さんが胃がんで降板、ということになり がっかりしていましたので、今回は市村さんの復活、そしてファイナル、ということで、気合を入れてチケットを取り、とても楽しみに出かけました。




a0237268_13482965.jpg



この作品はベトナム戦争末期のサイゴンが舞台です。

戦争によって苦しめられ翻弄されながらも、必死で生き抜こうとする人たちの物語。


主人公のキム(ベトナム人)とアメリカ兵のクリスの恋と別離、その結末は何度見ても切ないものです。


キムは、サイゴン陥落の時にクリスと離れ離れになってしまうも、宿していた赤ちゃんを独りで産んで育てながら、クリスがいつか迎えにきてくれてアメリカへ渡れる日を夢見て生きているわけなのですが・・・ 


「じつはクリスはアメリカ帰国後アメリカ人の妻を持ってしまっていた」ことを知ったキムの気の毒さったらないですし、
絶望の中、せめて3歳の息子を引き取ってアメリカへ連れ帰ってもらおう、と自らの命を絶つことを決めたキム・・・、ほんとに堪らない。



"生まれたくないのに 生まれ出た" 幼い息子に 「神の心のまま、望むものを選びなさい」「チャンスをつかみなさい」と歌う 『命をあげよう I'd Give My Life for You』 というナンバーは、なんて悲しくて美しいんだろう・・・と、聴く度に思います。

今回は、韓国のキム・スハさんが演じ歌っていました。
素朴さと、若い娘の恋心と、母の強さを美声に乗せて届けてくれて素晴らしかったです。

この役は、かつては本田美奈子さんや松たか子さんも演じていました。
みなそれぞれに素晴らしかったな。 懐かしいです。



a0237268_13494849.jpg
本田美奈子さんのキム。画像お借りしました。


あーーー、泣いたぁ。
終始泣いてた感じです。
左右の目から流れる涙がアゴ先で集結して滴ってましたね(苦笑)

今年は、姪が闘病の末亡くなりましたし、息子がアメリカへ留学したこともあるのでなおさら、おまえのためなら喜んで命をあげるよと歌う 母の歌 は、どうにも胸に沁みたんですね。

『ミス・サイゴン』・・・長いこと愛してきた作品ですが、昨晩は、市村正親さんが演る最後のエンジニアを見ることができて、ほんとに良かったです ブーケ1


[PR]
by kktreasure | 2016-11-19 13:55 | 映画、テレビ、芸術 | Comments(0)

私がテレビドラマ好きなのを知っているお客さんから、

「郷家さん、もちろん見てますよね? 『逃げ恥』ビックリマーク」と訊かれました。

見てますヨ ニコニコ、ガッキーと星野源さんの 『逃げるは恥だが役に立つ』。


a0237268_16303259.jpg

このドラマは

大学と大学院で2度、就活に失敗、仕方なく派遣社員になるもすぐに派遣切りに遭った みくり(演:ガッキー)が、家事代行のバイトで訪ねた先で出会った津崎(演:星野源、IT会社に勤める会社員で、彼女いない歴=年齢(35)、自称 "プロの独身")と「契約結婚」をしているお話です。

二人が「雇用主と従業員」として同居する契約結婚など突拍子もないのですが、脚本も演出も素晴らしく、ガッキーと星野源さん、そしてキャストもほんとに魅力的で、とっても楽しいです。



微笑ましい二人の成り行きを、きほん笑いながら見てますが、

主人公 みくり の

「誰かに選んでほしい。ここに居ていいんだ、って認めてほしい」


「みんな誰かに必要とされたくて、
でもうまくいかなくて、
いろんな気持ちをちょっとずつ諦めて、
泣きたい気持ちを笑い飛ばして、
そうやって生きているのかもしれない」


という言葉に共感したり、

津崎 の

「(自分は)好意を持った人に、受け入れられたことがない」

「いいなぁ、愛される人は。愛される人は、いいなぁ・・・」


という切ないつぶやきに、鼻の奥がツーンなったりしています。



そう、

私たちは、

誰かに選ばれたい。

誰かに必要とされたい。




私に「見てますか?」と言ったお客さんは

「『逃げ恥』は、私には、ただのラブコメじゃないです。自分自身の切実な結婚問題やキャリアデザイン問題を思い浮かべながら見ちゃうんですよね・・・」

と言っていました。
なるほど、そうなんだね・・・



ドラマの二人は、今のところ、お互いを好ましく思う気持ちに気づいていませんが、真っ直ぐな二人は相手の良い所を既に(第4話までに)解っています。

「自尊感情の低い男」と「小賢しい女」のこれからを、楽しく見守りたいと思います。
 ↑↑
(こういうフレーズを出してくるところなど、心理カウンセラーとしても嬉しくなってしまう・・・ラブラブ



いいドラマを見ることを楽しみにする暮らしが、私はとっても好きです。

しかし、ガッキーはほんとに可愛いなドキドキ




[PR]
by kktreasure | 2016-11-07 08:07 | 映画、テレビ、芸術 | Comments(0)

毒舌先生の熟年結婚

TBS『プレバト!』の芸能人の俳句査定コーナーで、毒舌と見事な添削で楽しませてくれている、俳人の夏井いつき先生。

a0237268_21491415.jpg

少し前に、その夏井先生の物語を紹介する番組をやっていました。
録画してあったのを昨晩見たのですが・・・



国語教師だった夏井先生、前の旦那さんの母親の介護が始まるのを機に教職を退き(40歳)、その後、ご自身のお母さんを引き取るも、次第にご夫婦関係に溝ができ、離婚(43歳)。

シングルマザーとなり、また「俳人」を貫きたかったために収入も少ない中、2人の子どもと母親に加え、家庭環境の大変な他所の子どもを預かって同居して面倒を見るなどしていたそうで、生活は大変だったとのこと。

そんな中、CMプロデューサーだった現在のご主人と出会い、夏井先生の作る句と夏井先生のお人柄に惚れ込んだご主人から猛アタックされ3年の交際を経て、夏井先生49歳、ご主人57歳は、ご結婚されたんだそうです。

夏井先生の才能が世に拡大していくことを支える、ときっぱり決めて、家事のサポートやお仕事のマネジメントに徹してらっしゃるご主人の日常が紹介されていました。ほんとに名パートナーです。


a0237268_20085106.jpg


夏井先生のお嬢さんがご結婚された時、結婚式に呼ばれた前の旦那さんが今の旦那さんに挨拶をし、握手を交わし、一緒に写真におさまった・・・というエピソードは、凄いと思いました。なかなかないことですね。

農業をしている前の旦那さんから送られてくるイチジクを、今の旦那さんはジャムやドライフルーツにしてくれるんだそうで、素敵です。



毒舌キャラで、芸能人の作る句を添削してみせる夏井先生には、毎週「お見事!」「すごいなぁ」と感心させられていますが、
その才能とあの肝の座った感じと母性の強さと茶目なところは、なるほどそんな半生の上にあるのだな、
2人の男性との運命の出会いが先生をここまで連れてくる大きな支えになったんだなぁ・・・
と感じ入りました ドキドキ



[PR]
by kktreasure | 2016-10-29 08:07 | 映画、テレビ、芸術 | Comments(0)