20年ほど前になりますが、私、掃除婦をやったことがあります。
心に嵐があった頃で、デスクワークでない、人と話さずに黙々とやれる仕事をやりたくて。

携帯電話の部品を作っている小さな会社の 事務所や役員室のお掃除 で、掃除の仕事そのものも楽しかったですし、"誰からも見えていない" 掃除婦ならでは・・の潜入ができたおかげで、働く人や人間関係のウォッチングが面白かったです。

掃除婦は見た。ですね。



憐れまれたり蔑まれたりする感じを体験するのも新鮮でした。

ははー、人って「お掃除の人」をこんな風に思い、扱うんだな、って。



ある日、床の汚れを取ろうとひざまずいて作業していたときなんですけど、事務員の女の子(20歳そこそこ)に頭上から声を掛けられました。

「郷家さん、これどうぞ」

見上げると、スーパーのサッカー台にあるロールになったビニール袋に洋菓子を入れたものをぶら下げてまして、

「これ、ヨックモックっていうところのお菓子なんですけど、美味しいのでお子さんにどうぞ。喜ぶと思いますよ」


と言うんですね。

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画像、YOKU MOKUさんのサイトからお借りしました


めっ、恵んできたーーー(笑)

掃除婦なんかしてる人は、ヨックモックのお菓子なんて知らないでしょうけど??(゚ー゚;



ありがたく頂戴しましたけど、家族や友人に言ったら、大笑いされましたね。

以後「ヨックモック事件」として語られました。

大きな会社でみっちり教育され鍛えられた私からしたら、その若い事務員さんの仕事のしかたは、なんだったら指導したいレベルのものでしたけど、とにかく憐れまれ馬鹿にされていました。ゴム手袋してる掃除婦ですからね、まさか "何かと達者な人" だとは思いませんね。



でも、そこの会社の社長さんとその奥様は違いました。
社員、関係者、皆のことを大事にされており、掃除婦であった私のことも、とても丁寧に扱ってくださいました。

他の社員さんは私への「おはようございます」は適当でしたが、社長さんご夫婦は、私にも笑顔できちんと挨拶をされ、ひと言ふた事必ず話しかけてくださいました。

また、しばらくすると私の経歴を聞いて、掃除会社の方にはこちらから話をするから、これからは掃除ではなく事務の仕事で来てくれないか、とおっしゃいました。

「お掃除されてる姿と、ちょっとお話しした感じから、あれ?もしやこの人は・・・」と思ったのだと・・・。(有難くお断りしましたが)

小さいけど優良な会社を経営するこの社長さん、上品で感じの良いご挨拶といい、人を見る目の鋭さといい、違うなぁ・・・と思ったものです。



昨日、デパ地下でヨックモックの売場を目にして、くすりと懐かしく思い出した、掃除婦だった時のことです
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by kktreasure | 2016-07-29 07:55 | 私の話 | Comments(0)

社会人になって3年目の営業マンの男性Aさんが、仕事のお悩みで来室されました。

営業成績が振るわず、上司からのお説教の中で

「お前はそもそも メールで損をしている。少し省みろ」

と言われたものの、意味がさっぱりわからないのだと・・・。

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Aさんは、いかにも真面目で一生懸命。「THE 実直」、好青年です。

ただ、その上司が言った「メールで損をしている」は、私にもなんとなくわかる気がしましたので、いくつかアドバイスさせてもらいました。

私も、セッション予約が完了するまでに何往復かさせてもらいましたが、そこだけでも感じることはありましたので。



私たち世代といったら若い頃はまだまだ、仕事上も、連絡といえば手書きの手紙(郵送かFAX)と電話でした。英文はタイプライターを使いましたが、日本語の場合、ワープロ書きの手紙じゃあ失礼だ、とか言われてましたね・・・。

でも、Aさんたち世代は、子どもの頃からケータイがありPCがあり、メールに馴染んでいたことでしょう。

我々世代とは、メールに関して随分と感覚が違うなぁと感じました。

プライベートで使い慣れているからかえって、ビジネスでメール・・・となると「ややこしいもんだな」となってしまう・・・。



タイミングとか言葉遣いとか、明瞭さ、簡潔さとか、相手が返信しやすいよう心配りができていることとか・・・、いろいろとありますよね。

会社、業界によってもそれぞれに、ルールやマナー、文化があるんでしょうし。



でも、どんな世界のメールでも、相手を想って気遣いを持ちつつ書いてるか、でしょうね。

「送信して 『はい、いっちょ上がり』」にしていないか・・・。



Aさんは、上司に指摘をしてもらえてよかった。

普通は仕事で "失礼な" "相手をイラつかせたり不快にさせたりしてしまう" "自分や自分の会社の評価を下げてしまう" メール を送ってしまっているとしても、それを知らされることはない ですよね。
陰で判断されて(なんか感じ悪いな、とか、この人デキない人だな、とか・・・)終わるでしょう。



ちなみに私は相談室をやっていて、日々ご予約や問合せのメールを受け取るわけですが、
その段階の(ご相談内容は書かれていない)メールであっても、お客様がどんな方なのか、どんな状況なのか、なんとなく読み取れます。筆跡鑑定ならぬメール鑑定・・・ですね。

その後お会いすると「ああなるほど、やっぱり・・・」となります。

私のそういうところは特技なのでまぁ別にしても、そうでない普通の感覚の人にも、きっと伝わってるものなんだと思います。

内容そのものが大事なのは当然ですが、文字になっていない部分・・・行間やメール全体から立ち昇るエネルギー・・・というレベルのもの・・・、それって実は、大きいのです。



お客様にはどんな気持ちでメールを作っていますか?

営業マンとしてなら、相手の立場や状況を想像して、親切なメールを書いていますか?

そして、メールを出した "その先" を読んで、書いているでしょうか?

業者さんには、どうですか? 上司には?



Aさんとお話ししたのは、そのへんのことでしたが・・・



後日、メールで報告してくださったのによると

「お客様からのお返事が明らかに変わった」

「これから良いご縁に発展しそうなお客様とつながった気がする」


とのことでした。よかった


(※Aさんのご承諾をいただき、ご紹介しました)
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by kktreasure | 2016-07-26 07:55 | カウンセリング | Comments(0)


郷家さん、昨日は怒れない私の代わりに怒ってくださってありがとうございました。すごく楽になりました。そして私も強くなりたい、もういいかげん変わりたい、こんな自分はイヤだ!、と思いました。

昨日はあれから銀座に行ったのですが、服屋さんで「試着はしたけど買わずに帰る」ことができました。
店員さんの気持ちになると「少々気に入らなくても買ってしまった方がよっぽど楽」と思ってしまう私ですが、それでは駄目だと思って頑張りました。
そうしたらそんなことはどうってことないと身に沁みる体験ができたし、自分が自分を守る、自分が自分を幸せにしていく、ということも、これから分かっていけそうな気がしました。

しばらく、街中でトレーニングを続けて、また伺いますのでよろしくお願いします。

(*ご本人の了承をいただき、ご紹介しています。)



Yさん(女性、30代)は、すごく繊細で優しい、気弱な方です。

これでもかというくらい、ほうぼうで「不当な扱い」を受けてしまいます。
そしてそれに対して全く文句を言えません。

我慢我慢、これくらいどうってことないわ。

でも、自分ばかり何故こんな目に遭うの?という出来事が あまりにも立て続けに起き、"ほとほと嫌気がさして" 来室されました。


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私はこれが好きです。

私はこれは好きではありません。

私はそうされると悲しいです、残念です。

◯◯してもらえませんか?


そういうこと、言ってみましょう、そうして自分の心を自分が守ったという実績を重ねていきませんか?と、私はお話ししました。

世の中、気がつかない人、気の利かない人、怠慢な人、思慮の浅い人、ちょっと意地悪な人・・・いろいろです。

いろいろな人がその人のコンディションで、その人の都合で生きてます。

そんな世の中で生きていくのですもん、Yさんみたいな優しい人は、もっともっと "外へ押し出して" 生きてもOK、誰も不快に思わないと思いました。



予約して行った "銀座??ストア" で、2時間も黙って待ってちゃダメ。

欲しくもない物を押し切られるようにして買っちゃダメ。

無理な量の仕事をニコニコ微笑んで引き受けちゃダメ。




自分の感覚、自分の気持ち・・・それをちゃんと感じ取ったら、それを伝えること、時にはしっかり主張をすることの練習を、どんどんやってみてほしい。

実践!

自分が自分を守ること、自分が自分を心地よくしてあげられることって、とても大事です。

それは、自分が自分を幸せにしていくことだし、そのことは、周囲も幸せにしていくことになるからです。



Yさんの "街中のトレーニング" ・・・どんなことを体験していくでしょうか、心から応援したいと思います

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by kktreasure | 2016-07-23 12:15 | お客様のおたより | Comments(0)

3人の町医者の誤診


母(80歳)は 不整脈 があって、ときどき、数日間横になる、ということがあります。
先日も「気持ちが悪くて吐き気が収まらない」と言って、最寄りのクリニックへ行きました。私は不在だったので息子が付き添って。

診断名:胃腸炎

患者が「気持ちが悪くて食欲がない」と言ったからって「胃腸炎」
そして、整腸剤 を処方。

(付き添ったのが私でなくてよかったかな。私だったら先生に思わず「はぁっ!?(怒)勘弁してくださいよ」「前に心電図取って不整脈出てたでしょう?」「真面目に診てくださいよ」って言ってしまっていたかも。あほか!の思いで。)

結局その後、大きな病院で「心房細動」と改めて診断されました。脳虚血で吐き気があったわけです。



*******



先月、がんで亡くなった姪も、初めは「舌の炎症がなかなか良くならない」と言って近所の耳鼻咽喉科へ行き、随分と長い期間、せっせと口内炎の薬を塗り続けていたんですね。

診断名:口内炎

その後、やっぱり治らない・・・と再度受診したときに先生から「この口内炎は、歯が舌に当たってるから治らないんだよ。歯医者へ行って歯を削ってもらって」と言われたのです。
それで訪ねた歯科の先生が「これは 舌がん かも。紹介状書きましょう」と見立ててくれたことで大きな病院を受診することになり、そこで がん が判った・・・という次第でした。



*******



昨日、録画してあった『ドクターG』を観たら、患者さんが珍しく「6歳の女の子」でした。
「何か月か前から膝が痛い」という訴えでした。

結局、「最終鑑別:急性白血病」という症例だったのですが、初めに受診した病院の医者からは「成長痛 でしょう。よくあることです」と言われていました。「痛み止め出しておきましょう」って。町医者ではそうなっちゃうかな。



番組の最後、ドクターGがこんなメッセージを研修医たちに贈っていました。


我々は患者さんに対して謙虚でなければいけない と思います。
頻度は低くても、命にかかわる病気を、常に頭の片隅において鑑別を進めていくこと」

「特に、長期の強い治療が必要となる患者さんに対しては、患者さんに寄り添って、そして、患者さんの目線に立って一緒に治療を続けていく」

謙虚に在る、ということ。それが子どもさんたちの未来を守ることに繋がると思います」



その言葉を聞いたゲストのドリアン助川さんが「覚悟の部分で『謙虚さ』という言葉が出て来たことに、いま私は胸が熱くなっております」と言っていました。私も同感でした。

どんな世界のプロも、知識、技術を身につけるほど、経験を積むほど、一度は驕りが出てきたりするかもしれないけれど、それを越え、達人、名人の域になると、当然のように「謙虚」になっていくのではないかしら・・・。「自分は知っている」、「自分に間違いはない」と思っている人は、まだまだ未熟ということですね。




胃腸炎。 (じつは心房細動)

口内炎。 (じつは舌がん)

成長痛。 (じつは白血病)



正しい診断ができない医者たちと、のちに名医と言われるようになる先生との 違い を思い、いろいろなことを考えました。


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by kktreasure | 2016-07-21 07:50 | 未分類 | Comments(0)


「私は衣食住への物質的なこだわりがないし、物欲もあまりありません。
 物に囚われた生活を卒業して、より霊的に目醒めた存在になっていきたいと思っています」


ときどき、そのように言い、スピリチュアルなことを学びたいという相談をされる方があります。

でも大抵、そういう方というのはグラウンディングができていなくて、なんといっても希薄でアンハッピーなオーラをしているので、

「まずはしっかり地球に繋がること」、そして、「一人で生きてるわけじゃなくて、目には見えないけれど、様々なものと繋がり合い支え合って存在してるってこと」を意識出来るようになりましょうか(^-^)

とお話しします。



勘違いされてるんですね。
物欲をなくし、俗世を離れるようにしてじーーーっとしていたら、オーラも清浄に保たれ、霊的に成長し上昇していけるはず☆、第三の眼も開き透視もできるようになってくるかも☆、と。

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でも、肉体的なところ、地上での暮らしを、整えて充実させることを蔑ろにし、スカスカにさせたままで、覚醒とか成長は、難しいと思いますね。

「物欲」も、それにまみれたり、しがみついたり、溺れてしまってはマズいですけど、ちゃんと持っていなくては・・・。



衣食住もすごく大事。

パワーのない、作り手の思いも感じられない、手軽な物ばかりを食べ、
季節やTPOに相応しくないもの、自分に合わない衣服を身につけていることに鈍感で、
住まいを清潔に整然と保てず、「場」の持つ力に気付けないとしたら・・・
それでは、精神的な成長も霊的な目醒めも何も、ないでしょう。

肉体の望んでいること、心地よさ、ハートの歓び・・・そういうものをしっかり感じ取り、「物」を使って、自分を守ること、慰めること、元気にすること、鼓舞すること、成長させること・・・に意欲的であること、それをマスターしていることって、すごく大事なのです。そこからなのです。


地球で生きてる人間だもの



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



朝ドラ『とと姉ちゃん』。

先週は、「女性の役に立つ雑誌を作りたい」のに苦戦していた常子(演:高畑充希)が、天才編集者・花山伊佐次(演:唐沢寿明)に編集を手伝って欲しいと熱心に頼み込みながら、戦後の今の女性たちに真に必要な雑誌はどんなものかに気づいていく過程が描かれていました。

戦争によって言葉の持つ力の恐ろしさを知り、もう二度とペンは持たないと決めていた花山でしたが、常子の言葉と熱意に心を動かされ、

「私は戦争中、男には、毎日の暮らしなどより、もっと大事なものがあると思い込んできた。しかし、そんなものはなかった」

「毎日の暮らしを犠牲にしてまで守って戦うものなど何もなかった。毎日の暮らしこそ、守るべきものだった」


と語っていました。心を打つシーンでした。



物がなさすぎたその時代と 物がありすぎる今の時代は、大変さが真反対ですが、日常の丁寧な暮らしこそ大事、というのは同じですね。

私たちはスピリチュアルな存在でもありますが、肉体(=物質)的な存在です。

物に溢れる今は、そこでの暮らしに嫌気がさして「何も要らない」「物欲なんて無い」のほうへ極端に振れてしまうのも解らないではないですが、

そうじゃなく、自分と自分の周りが どんな「物」と在りたいのかをしっかり見極め、意識的に良品(高級品とは違います)を手にしたい、ささやかでも内容に拘ったお気に入りの日常を慈しむことを大事にしたい、と思います。



「物など、もう要らない。私はスピリチュアルな進化をしたい」は難しい
というお話でした

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Photo by Ferdinand Reus

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by kktreasure | 2016-07-18 19:30 | スピリチュアル | Comments(0)

夏休みに入ると混むよ、今も平日でも混んでるよ、と聞いてましたが、やっぱり行ってきたいな・・・と思い、「比較的空いてる」という平日の夜を狙い、木曜日の夜、行ってきました。

これでも比較的空いてる状態なの・・・?という混みようで、暫く入場制限に遭いました(笑)



会場は、六本木ヒルズの52階。
エレベーターでびゅーんと上がって会場入り口、のっけから「ナウシカ」の大きなポスター。「わーっ!」と小さく歓声上げました(私はナウシカがとっても好き)。


懐かしい名作たちのポスターがずらり掲げられたゾーン、新作『レッドタートル』のコーナー、それから、そこを抜けると、大きな大きなトトロがバーカウンター内にマスターとして出迎えてくれており、もう、いちいち感激してしまいます。


宮崎監督や鈴木プロデューサーの写真や、メモ、ラフに描いた原案の絵、それから、鈴木プロデューサーと糸井重里さんとの手紙のやりとり、あとタイトなスケジュールで苦労されたことのわかる書類など、制作のプロセスの一端を知るものが展示されていて、すごく興味深かったです。


あ、達筆な毛筆書きで、作品の中の言葉やキャッチコピーが、額装されていたり掛け軸になっているものがあって・・・、欲しいなぁと思いました(^-^)

「生きろ。」とか
「ここで働かせてください!」とか
「バルス!」とかね・・・素敵☆


お客さんはほんとに様々。ちびっ子からシニアまで、そして外国の方も多数。
みなさん大盛り上がり。熱心に見てらっしゃいました。さすが、ジブリ。



ほとんどの場所が撮影禁止でしたので、写真は以下の数枚。

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大人も乗れる、ふわふわの猫バス。行き先は「六本木」・・・しゃれてます。
「木」の字がひっくり返ってて嬉しくなりました。「七国山病院」の「院」の字もひっくり返ってましたねー^^




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「空とぶ機械達展」会場。『天空の城ラピュタ』の飛行船。
プロペラが回り続け、機体が常に上下してました。「おおっ!」となりました。




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会場出口。バス停のトトロ。この先、オフィシャルショップ。大盛況でした。



「ジブリの30年」に自分の30年を重ね、いろいろなことを懐かしく思い出しながら、ジブリの世界に浸った展覧会でした。
ジブリの作品は、自分の子育て中、常にそばにありました。今はカウンセリング中にそのキャラクター達は登場してくれています(^-^)


今週末以降は より混みそうですが、お好きな方はどうぞ!


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by kktreasure | 2016-07-16 19:30 | 映画、テレビ、芸術 | Comments(0)


「郷家さんはスピリチュアルな考えをする人ですけど、可愛い姪御さんが亡くなっても、その短い人生の意味を受け入れて、お坊さんみたいに宗教家みたいに、平静で穏やかな心境を保っているんですか?」

ブログを読んで姪の死を知ったお客さんから聞かれました。



どうだろう・・・

ある宗教観(特定の宗教の信仰は無いですが・・)や スピリチュアルな視点 をもって受けとめている、という点では、そうではない一般的な人よりおそらく、深く、静かに穏やかに、受け止めていると思います。
「姪が25歳で死にました」という出来事の奥、その先を想うところが大きいからです。

でも、普通に、感情的に、まいっているのも事実です。



数日前、電車の中で小川洋子さん(芥川賞ほかの選考委員をされてる作家ですね、私と同い年です)のエッセー『小さな命に救われながら』を読んでいたら、

まだ2歳で会話もほとんど成立しない姪のAちゃんに、電話で辛抱強く話しかけていると、「洋子おばちゃん」と小さな声で名前を呼んでくれる。その途端、私はとろけてしまう・・・

という場面が出てきたんですね。
そして、

「Aちゃんのためなら、おばちゃんは何でもできるよ。死ぬのも怖くないよ。それどころか喜んで死ねるよ」

そうありました。



・・・私、それを読んで、瞼の裏ががくんとなってしまいました。

電車の中では堪えましたが、電車を降りて夜道を自転車を漕ぎながら、ひとしきり泣きました。


私も、Yのためなら喜んで死ねるなぁ・・・

「Yの命を守りたかったら、おまえが自分の命を差し出せばいい。そしたら助けてやるよ」と、もし神様、いや力のある悪魔が取引を提案してくれたなら、私は躊躇なくそれに応じる・・・

私はもう、54年も生きた。だいたい満足してる。なかなかよくやった。楽しかった。

この命でよければ喜んで差し出すのになぁ・・・




馬鹿げた妄想なんですけどね、本気でそう思いながら泣きました。



・・・と、そんな感じで過ごしています。

心の中には、いろんな感情、いろんな思考があるなぁ・・・と自分を眺めながら。

それでも毎日、毎瞬を、できるだけ大事に味わおう、自分の命を使い切ろう、という覚悟を新たにしながら。


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by kktreasure | 2016-07-14 16:07 | Comments(0)


月に一度、1年ほど通って来てくださっているKさん(30代女性)。

昨日は、最近「なんともいえないイライラ」「言葉にはできないモヤモヤ」で苦しい、というお話に始まり、おつきあいしている彼とのお話になりました。

彼は、
Kさんが嫌だなと思っていることに気づかない、
Kさんからしたら「これくらいは解るだろう」と思うことを理解してくれない、
そこが不満だし、そんなめんどくさいことを思う自分が嫌だし、そのうち嫌われてしまう気がして辛い・・・言うのです。

なるほど、 「言わなくても気づいてよね!」 ということです。



その後、「ところで話は変わりますが・・・」とKさんが話し始めたのは、眠れぬ深夜にいきなり蘇ったという幼少期のエピソードと、それに付随して出てきた強い感情のことでした。

あまりにも鮮明だったし、感情的にも強烈なものが上がってきて狼狽えてしまったそうで、「次回 郷家さんに聞いてもらおうと思って書きとめた」というメモを読み上げてくれました。

読み上げてくれた3つのエピソードすべてに、

「小さかった自分は、お母さんが大変そうだとか可哀相だとか思って、言いたいことを言えなかった。聞きたいことを聞けずに言葉を飲み込んでしまった」

という場面が含まれていました。



私は、ちゃんと説明してほしかったんです!
説明して安心させてほしかった!
母は黙って沈んでしまうから、私はいつも不安な気持ちを我慢して震えていたし、人の顔色ばかり窺う人間になってしまったんです!


(お母様は心身が虚弱な方で、Kさん母娘には “親子逆転” がありました)



・・・そこまで話をされて、Kさん、あれっ・・・?となりました。

セッション冒頭で話してくれた、彼に対して頻繁に抱くという不満(「気づいてくれない」「理解してくれない」・・・)や、その他の “問題点” はすべて、小さい頃にKさんがお母さんに抱いていたそれと相似の形になっていることに気づかれたからです。

「話は変わりますが・・・」じゃなかったんですね、変わってない(笑)。



Kさんは昨日のセッションで、ひとつ大きな山を登り、ある 眺め を得たと思います。

そこへ辿り着くことは、長らく無意識が拒否してきたと思うのですが、もう、見えちゃいました。

長い時間がかかってしまいましたけれど、確実にご自分のハートに向き合ってきたKさん、昨日は、私とハイタッチ・・・のセッションになりました

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by kktreasure | 2016-07-13 08:07 | カウンセリング | Comments(0)


私の母は、東北の雪深いところで生まれ育ち、中学卒業と同時に奉公に出た・・・という “おしん” を地で行く人なのですが、忍耐強い、内気な人です。非社交的。

気持ちや考えを述べたり、大事な事を人に伝えたり・・・ということが苦手です(苦手というより、そもそもそういう習慣が全く無いです、搾取されまくっても文句を言わないタイプ 笑)。

だから私も小さい頃は、他人に思ったことを伝える とか、知らない人とも気楽に交流する とか、そんなことは “ありえないこと” 、とてつもなく難しいことだと思っていました。

「(親から)教わってないから知らないよ」「無理、無理。できない。どうしよう・・・」という感じでした。

でも、そういう面については、学校生活の中で、そして社会へ出て、だんだんと芽を出し、伸びて、発展していきました。なるように、なった。

母にしたら、「いったい、この子は何なのだろう」「どうして誰とでも気安く話すんだろう」「なぜに毎度毎度、班長、級長、部長・・・と、グループがあれば必ず『長』になってしまうんだろう」「ああ、いやだ。ああ、おそろしい・・・」という感じだったと思いますが・・・(実際、心配されっぱなし、嘆かれっぱなしでした)。

・・・以上、そういう点が、私が 母から習わなかったこと



だけど、あの 母の姿から習ったこと もあったのだよな、と最近思います。

たとえば、暮らしの中、絶えず創意工夫をするところ。

繕い物、縫い物が得意です。各種手仕事が上手かな。

それから、
萎れた草花、捨て猫、病気やケガで困っている人・・・目にしたそういう対象を、決して放置せず、尽くし、守ろうとするところ。

根気よく、誰か、何かの面倒を見る・・・というような機会があると、私は最近、あぁこういうところは母がしていたようにしているのかな、黙々と世話をするのが苦じゃないのは母譲りだな、と思います。


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若いお客さんの中には、「私は母から、何もしてもらってない」「母のせいで人生が困難だ」と言う人がいます。結構、います。

でも、「もらえなかった」とわざわざ言うものは、実は自分がもともと持ってます。
芽が出てなくて気づいてないかもしれないけど。

そして、「もらっている」ものの中には、害になってるもの も勿論あると思うけど、人生を支えていく「武器」であり「宝物」であるはずものも、必ずあると思います
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by kktreasure | 2016-07-10 12:10 | 私の話 | Comments(0)

先日、”タワーマンションに住んでいる小学生の会話” を耳にして記事を書きました(→★)が、それをたまたま読んで・・・ということで、ひとりの立派な男性が訪ねて来られました。

Nさん、40代。
見た目も麗しく(もうイケメン俳優!)、いかにも “優秀なビジネスマン・オーラ” の方なのですが、お聞きしたら実際に、凄い学歴&職歴(燦然と輝く経歴です☆)の、タワーマンション高層フロア在住の方でした。



そのような方がどんなご相談事で・・・?と思いましたが、

「自分は、人の気持ちというものが、まるでわかっていない気がしてきた」

「高いところへは上がったかもしれないけど、空しい。足りない。」

「ちゃんと人が暮らす地面に降りたい」


そうおっしゃいます。



「人の気持ちがわからない」・・・は、若い頃から「そんな気はしてた」ものの、特に困っていなかったし、勢いで来てしまったから取り組みそびれていた、のだと。

それが、会社の中で、部下を持ちマネジメント能力を問われるようになり、またプライベートでも、結婚生活が破綻し、恋人にも、いつも同様の理由で去られ・・・ということがあり、自分の問題は全て、人の気持ちがわからないところにあるのでは?という思いに至り、愕然となったのだそうです。



確かにNさんは、「情」の話、「気持ち」の話は苦手で、たとえば「その時のそのお相手はどんな気持ちだったんでしょうね・・・」と尋ねても、「考えてみたこともなかった」とおっしゃいますので、この度のチャレンジは、大変といえば大変かもしれませんが、なんだか私には、大きくステージを変えるために必要な試練がベストなタイミングで来ている・・・という気がしてなりませんでした。

いいですよね。一度しっかり見事に築いて成功した人の「これじゃあダメなんだ」「作り直したい」は。ワクワクします。



Nさん、面白いことおっしゃいました。
いきなり「葉脈」って・・・。
一瞬「???」となりました。

「郷家さんの心の葉脈が、きめ細かいモウジョウミャクだとすると、自分の心の葉脈は、粗い、少ない、ヘイコウミャクなんだと思います」


モウジョウミャクは「網状脈」、ヘイコウミャクは「平行脈」ですしたね!笑

何十年ぶりかに聞きました(^-^;)

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(画像、お借りしました)

平行脈も清々しいと思いますが、Nさんは細かい網状脈を持った人、柔らかくて温かい人になりたいそうですので、応援させてもらいたいと思います

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(※Nさんのご了解をいただき、書かせていただきました。)
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by kktreasure | 2016-07-08 08:07 | カウンセリング | Comments(0)