『ごんぎつね』、『手ぶくろを買いに』
2013年 02月 03日
今朝の天声人語に、新美南吉のことが書かれていました。
新美南吉は、今年が生誕100年とのこと、29歳で夭折したため多くの作品は作れなかったと思いますが、国民的名作童話の『ごんぎつね』といい、私が最も愛している童話『手ぶくろを買いに』といい、本当に素晴らしい作品をのこしてくれた人だなぁと思います。『ごんぎつね』は南吉が18歳のときに出した作品だそうです、驚きました。
『ごんぎつね』を初めて読んだときは、健気な心からの行動、真心も、わかってもらえないこともあるんだ、ごんが可哀そうすぎる、と、あの結末が悲しすぎて、初めて読んだときは机に突っ伏して泣いてしまったことを思い出します。
『手ぶくろを買いに』は、子狐の失敗を人間が受け入れてくれたことに感動して、自分の中の何か癒されたかった部分が救われた思いになって、これまたしゃくりあげて泣きました。
そして自分が親になり子どもに絵本を買ってくるようになったとき、やはり『ごんぎつね』と『手ぶくろを買いに』は、何度も読んでやろうと思って買ってきました。
二人の子どもはこの2冊をとても好みましたので、ぼろぼろになるまで繰り返し読み聞かせることになりました。二人の子どもの心の深い所に、今もしっかり沁み込んでいるお話だと思います。
決して古びることなく、たくさんの人の心を捉えてきた新美南吉の童話ですが、これからもずっと読み継がれ愛されていくことでしょう。
ショウコもサクも、いつか子どもを持ったら子どもたちに、『ごんぎつね』や『手ぶくろを買いに』を、読んでやってくれるでしょうか…。そうだったらいいなぁと思います。