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子どもをひたすら信じて遠くで見守るお母さん


2人の妹の子どもがそれぞれ、進学・就職のことで悩んでいます。
本人も悩んでいますが、母親(私の妹たち)も悩んでいるのです。

私にも悩んだ経験があるし、気持ちはよくわかるのですが、子ども(姪っ子たち)の気持ちを聞くにつけ、親は子どもに、好きにさせなくちゃいけないなぁ…と思います。

親は、お腹に子どもが宿ったときから、大事に大事に育んできました。
子どもとの一体感は半端ない。当然、娘の痛みは自分の痛み、なのです。

でも、姪っ子たちから相談されて話を聞くと、意識はできていませんが、母親の価値観で進路を考えて決断しようとしているし、それと”本当の自分”の微かな声のズレが、葛藤の原因なのです。

母親の方は、娘が岐路に立って悩んでいるとき、ついつい過剰に守ってやりたくなってしまうし、よかれと思って全力であれこれ提案してしまう…。

娘の方は、「そういうことじゃないんだけどな…」、「好きにしちゃだめなのかな…」と思うけれど、それまでずっと覆いかぶさって一体化していた母親を、悲しませちゃいけないと思う…。そして、”本当の自分”の声は、無視する。でもなんだか釈然としない…。

頼れる親を持たなかった私たち3姉妹は、人生いつだって恐る恐るでした。岐路に立つたび心細くて震える思いでした。

だから、なかなか子どもに「だいじょうぶだよ」とは言えない。

自分を信頼できていないから、子どものことを信頼することも難しいのです。

でもここはひとつ、「だいじょうぶだから好きにしてごらん」、「失敗したっていいよ。お母さんはどんな時も味方」そう言って、ニコニコ見ていたいと思います。

映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の樹木希林さんを思い出します。
東京ですっかり堕落している息子へ、嘘をつかれてるとも知らず、ひたすら働き、せっせと仕送りを続けていましたし、結局退学したと告げられても、怒ったり嘆いたりしませんでした。
あの、心から息子を信じていて、息子がするどんなことも受け入れていた希林さんの演技には泣かされました。

スキマスイッチの大橋さんは、上京し東京の専門学校に入るも、たしかひと月ほどしか通わず、お母さんからの仕送りを、こっそり生活費・遊興費に充ててしまっていたとテレビで告白していましたが、本人は騙していたつもりですが、じつはお母さん、学校へはもう行っていないこと知っていて、黙ってお金を送り続けていたのだそうです。これにも泣きました。

……そういうのがいい。

とにかく信じて、黙って見守っていることなのだと思います。
by kktreasure | 2013-07-19 15:41 | 未分類

あなたの物語を大切にするカウンセラー郷家あかりの日常


by kktreasure
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