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「腹の立つ人」、「許せない人」が自分を癒してくれる、ということ


たとえば、有能なキャリアウーマンのAさんは、他人にすぐに頼る女性を見ると腹が立つ、と言います。

たとえば、夫と良好な関係になく独りで子育てに奮闘しているBさんは、独身で次々と恋人を変えたり不倫をしたりする友人を許せない、と言います。


この、腹の立つ人、許せない人、というのは、実は、≪傷ついている自分≫ を見せてくれている場合が多々あります。自分の成長に大きな役割を果たしてくれたりします。


有能でしっかりした女性として生きねば、と強く思って生きてきたAさんは、子どもの時、甘えることを許されず、優秀でないと、他人に頼らない自立した人間でないと、親に評価されなかったのかもしれません。
だから、甘ったれた人間はダメなんだ、という信念を強くしたのかもしれません。

夫に愛されていないと感じながら苦労をしているBさんは、本当は女性としての魅力を発揮して輝いている友人が羨ましいのかもしれません。
あんな生き方は人としてなっていない!と否定するけれど、本当なら自分だって女性として愛されたい、という欲求を、深いところに隠して気づかないようにしているのかもしれません。

もちろんAさんが安易に他人に頼る人になる必要はありませんし、Bさんに不倫を奨励するわけでもありません。

そうではなくて、その腹立たしい人というのは、
「自分の中に、依存したい弱い女性がいるよ」ということ…
「自分の中に、女性という性を謳歌したいと思っている女性がいるよ」ということ…
自分には抑圧している部分、傷ついているところがあるんだよ、ということを教えてくれている、ということです。
そして、自分のそういう部分を認めて受け入れ癒すことができたら、もう腹が立ったりしなくなる、ということです。


目の前に、嫌な人が現れるのは、自分のそういう面に気づいて受け入れられるようにと神様が計らって用意してくれた学びの機会なんだなぁと、私は思います。

自分の中にある、抑圧していて気づいていない性質を、目の前に現れた他人が見せてくれる…。
自分の中にあって解放されたがっていた感情が刺激されて出てきて癒される…。

素晴らしいことだなぁと。

だから私は、腹の立つ人に出会うと、自分の中にあるどんな部分が反応しているんだろう…と、観てみるようにします。
そうして少しづつ、様々な「人の性質、在りよう」に寛容になり、豊かになっていけるとしたら、すごくありがたくて、嬉しいです。


あなたには「腹の立つ人」、「許せない人」 いますか?
by kktreasure | 2013-09-21 15:30 | 心の話

あなたの物語を大切にするカウンセラー郷家あかりの日常


by kktreasure
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