『大きな樹』になれてよかった
2014年 03月 29日
郷家さんに会えてよかったです。
郷家さんはあの日から、僕にとって、目指す大きな樹でした。
家の外は怖かったし、電車なんか本当に怖かったんです。
でも必死で、郷家さんという、すっくといつでもそこに在って、変わらず迎えてくれる大きな樹までたどり着くんだと思って通いました。
いつも安心しましたよ。
ドアを開けて、郷家さんの姿を見るだけで泣きそうになって耐えたこともありました。
どんな状態で行っても変わらずに温かく受け止めてくれて、本当にありがとうございました。
郷家さんは、僕が戻っていかなくてはいけない「社会」に続く道のドアになってもくれました。だいじょうぶだよ、無理だったら戻っておいでよ、と言ってくれていたようなかんじで勇気が出ました。
僕はこれから、郷家さんとの出会いを生かして、勇気を出して心を広げて行動していきたいと思います。
これは、Tさん(20代男性)からいただいたおたより(抜粋)です。許可をいただき掲載させていただきました。
Tさんは大学卒業後、一度 就職・退職した後、3年以上引きこもっていました。
いつの間にか外出が怖くなり、昼夜は反転し、御両親からは罵られ、嘆かれ……。
「人が怖い」「外出は無理」というTさんが、カウンセラー検索サイトで私を見つけてくださり、何度かのメール相談の終盤、私が「相談室まで来てみませんか?」と声を掛け、Tさんはチャレンジしてくれ……
そうして数回、対面セッションを続けたのでした。
本当に辛かったのですよね。
情けなくて、自分を許せなくて、でも怖くて動けず。
でも、私という、一人の人間が、その辛い胸の内を理解し、その『物語』を大切に受け止めたことをきっかけに、Tさんは、もう一度 社会に戻ってみようかな…と思うまでになりました。
「世界中でたった一人でも、自分のことを理解してくれる人がいるんだと思えたことが希望になった」、
「それがきっかけで、自分を許そうと思えて楽になった」
とTさんはおっしゃいました。
人に理解され受け止められるということは、
それくらい重く、大切なこと なのだと、私はしみじみ思い知らされました。
「大きな樹」になれてよかった(体形のおかげか…;;)
Tさん、頑張って初めてのセッションに来てくれた日の帰り、
冬の空とか残っている雪とか、いろいろなものを見て嬉しくて泣いたんだそうです。
その報告に、なんだか私も泣けてしまった。
暖かい春です。
ゆっくり慣らしていってくれたらいいなぁと思います。