問題があるのは「甘えられなかった人」の方   

2015年 01月 27日


街中で、子ども(5歳くらいの男の子)に「甘えたこと言ってんじゃないよ!!」と怒鳴って睨み付け、置き去りにして先へ行ってしまうお母さんを見ました。

子どもが、甘えちゃいけない…??

昔ベビーシッターをしてた時も、「シッターへの要望」として「甘えさせず厳しく接してください」ということを言ってよこす人が時々いました。

いま、カウンセリングをしていても、若い人が「これは甘えですか?」「甘えてるのは分かってるんですけど…」などと言うのを聞いて、この人は甘えることは良くないことだと教わってきたんだなぁ、「甘え」をキツく禁じられて育ってきたんだなぁ…と思うことが、よくあります。


「甘える」というのは、「〇〇をしてほしい」と要求することです。相手が自分の期待通りに動いてくれることを求めるのが甘えです。

子どもの頃に、うんと甘えること(要求を受け止めてもらう、ということ。我が儘放題をするという意味ではないです)をさせてもらった人は、甘ったれた人になんか、なりません。
その逆でしょう。ちゃんと自律、自立ができている大人、他人の甘えにも寛大な大人、他人と共感することができる大人になるでしょう。心配ないのです。


問題があるのは、子どもの頃に「甘えられなかった人」の方
です。

甘えの欲求を、よくないことなんだと抑圧している人は、他人の中に、その抑圧されたものを見出そうとします。ユングの言うとおり、「抑圧されたものは投影される」のですね。

本当は自分の方が甘えている(甘えたい)のに、相手が甘えている、と言う。
心の底では他人を責めているのに、自分は責められていると感じる。
なぜか他人の甘えの要求に自分を従わせてしまい、欲求不満に陥っていく。
そして、相手に対する攻撃性もまた抑圧するので、いよいよ甘えることは難しくなっていく…
慢性的な抑うつ状態をつくってしまうこともあるでしょう…

甘えられなかった子どもは、その欲求を心の底に抱えたまま、30歳になり50歳になり80歳になるわけですが、いい大人になって素直に直接的に甘えるなんて、恥ずかしくて無理ですから、間接的に表現するしかありません。

これが厄介なわけですね(笑)。

そういう人は、なんか「文句ばっかり」言っている。怒りんぼです。
倫理とか道徳とか正義とか…「正しさ」を持ち出してきます。
妙な言いがかりをつけてみたり、相手にからんだり、正論で責めてみたり、いろいろと自己弁護してみたりする…

でも、それは「仮面」。ほんとは、周囲にいる人(恋人とか配偶者とか…)に
「お母さんに扱われたかったように私を扱ってほしい」んですよね。

可愛いな、と思えることもあるでしょうが、近くにいる者としたら「いったい何だっていうんだろう…」「ほんとに勘弁してほしい」ということになるでしょう。

「親子関係が清算されていない人の恋愛や結婚はうまくいかない」 と言われるのは、そういうことですね。

幼児的な甘えの欲求は、親子関係の中でやり切って解消しておいた方がいいのです。


だから、若いお母さん、お父さん。
「子どもの甘えを許したら甘ったれた大人になる」は間違いですよ。
いい年をして他人に甘えて困らせるようになるのは、「甘えさせてあげなかった子ども」の方です。

幸せな大人になってほしかったら、うんと甘えさせてあげてくださいね


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by kktreasure | 2015-01-27 10:27 | 子育て | Trackback | Comments(0)

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