アドバイスしてほしいわけじゃない妻
2015年 10月 19日
カウンセリングを学んだ人、「傾聴」の練習をたくさんした人でも、
相手の話を黙ってしっかり聴く(相手が「受け止め寄り添ってもらえてるなぁ」と
感じてくれるように聴く)というのは難しいものですから、
そういう訓練をしていない一般の人にとって、相手の話を、口を挟まずに
黙って聴いてあげる、というのは、なかなか大変なことかもしれません。
つい、自分の意見を言いたくなるし、逆に、
心がお散歩に出てしまって ”お留守”(※) ということになったり・・・。
※「マインドワンダリング(思考のお散歩)」という言葉があります。
相手の話から何かを連想して、あるいは何か閃いて、つい、考え事をしてしまい、
「あ!相手の話を聞いてなかった!」ということって、誰にでもありますよね。
ほんとに、”ただただ黙って聴いてあげる” のは大変。
でもやっぱり、
大事な人が悩んでいる、弱っているというときには、
話をちゃんと聴いてあげるのが一番いい★
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
先日、男性のお客様(30代、既婚、共働きで小さいお子さん二人を子育て中)が
女房が、こういうことを悩んでると言うから
「それはこういうことだよ」「こうすればいいんだよ」ってアドバイスしたのに
「私が言ってるのは、そんなことじゃない!!」って怒りだした。
それきり物凄く不機嫌。
いったい何なんでしょうか・・・
女性って難しい、よくわからないです。
という話を聞かせてくださいました。
とほほ、やれやれ、ですね。
男性は、問題があったら解決すればいいじゃないか、と当たり前に考えますが、
女性は、まず経過を理解してほしいし、気持ちに共感してほしいんですよね。
問題そのものが解決されるかどうかより、
察してもらえること、そして慰めたり労ったりされることの方が
重要だったりするのです。
だから、
「〇〇するのがどれだけ大変か分かってる!?」と怒る妻に
「こうすれば大変じゃなくなるだろう」とか
「そんなに大変ならやってくれなくていいよ」とか言っちゃいけない。
「もう知らない!!」とキレた妻に
「ほお? もういいんだな? じゃあ勝手にしろ!」なんて言っちゃダメなのです。
大事な女性から相談されたら、
とにかく、できるだけ100%の貴方で、話に耳を傾けてあげてください。
「そうなのか・・・」「それはつらいね」と受け止めて、
その上で、一緒に考えよう、と言ってあげてください。
え? 女はめんどくさい?
・・・そうかもしれない。
実は思いの外たくさんのことを感じ取っていて、いろいろ溜め込んでて、
ある時決壊して、ぶわーっと溢れさせたりしますからね、女は。
でも、大事な人のことですからね、
どうか、そういうものなんだねと思って対応してあげてください🍀