相手を操作して自分の悩みを解決しようとしても無理
2016年 01月 09日
日々お悩みを伺っていて、
「あぁ、この方は、お悩みの解決までに時間がかかるだろうなぁ」
と思うことがあります。
それはたとえば、
●子どもが、せっかく進学した難関の高校で、勉強にも部活動にも身が入らず、怠けています。どうしたらヤル気にさせられるでしょうか?
●夫の酒癖が悪く、飲むと毎回ケンカになり、もうウンザリです。お酒をやめさせるためにはどうしたらいいでしょうか?
●彼に酷いことを言ってしまった日から、連絡が取れません。嫌われたと思います。どうしたら彼の気持ちを取り戻せるでしょうか?
と、そんな感じで訴えて来られるケースです(これは作り話です)。
これらのどこが問題なのか・・・
それはいずれも、相手が変わってくれたら自分は楽に(幸せに)なる、と思っていることです。
自分が辛いからと言って、自分を苦しめている(と思っている)相手を、操作しようと思っていることです。
もちろん「子どもが、勉強や部活に身が入らず怠けている」ことにも「夫の酒癖が悪い」ことにも「酷いことを言われたからといってイキナリ音信不通になる彼」にも問題はあるでしょう。
でもそれは、相手の問題だし相手の都合、「相手の領域の話」ですから、そこを操作して解決しようとしてもうまくいかないはずなんですね。
自分が辛い目に遭わされている、相手が変わってくれさえすれば・・・
と思うのは、よく解る。
相手に根気よく働きかけた結果、問題が解決する、ということも、もちろんある。
でもやっぱり、本当の意味で悩み(とそれを生み出している構造)から解放されるには、
今までの自分の言動と、そして今後自分が行動することの結果を、どんと構えて全部引き受ける覚悟ができているかどうか、「自分の問題だ」と思えるか・・・
そこにかかっていると思います🍀