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笑顔が問題? ~NHK『助けて!きわめびと』 IKKO × 大人の色気 ~

NHKの『助けて!きわめびと』という番組の、
美容家IKKOさんが 富山県にお住まいの主婦(坂東さん、42歳)の「女として見られない」というお悩みに答える・・・という回を見ました。

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相談者の坂東さんは、明るくて元気。
でも“猪八戒(ちょはっかい)” というあだ名があるそうで、家族からも友人からも「女として見てもらえない」と悩み、メイクやファッションなど様々な努力をするも、周りから「三枚目キャラ」としていじられる日々・・・とのことでした。

そんな彼女の悩みを解決するために IKKOさんは、2泊3日の旅を通して「色気」を体感する “きわめ旅” を企画します。



まず坂東さんは、IKKOさんとの2泊3日の旅のなか、

IKKOさんが指導を受けている書家の先生を訪ね、実際に筆で文字を書くことを通して「余白」や「流れ」、「バランス」というものを学んだり、

IKKOさん行きつけの「高級すし店」で、そのお寿司の味のみならず、一流の職人さんの「所作の美しさ」を感じたり、

IKKOさんが心の師と呼ぶ着物デザイナー・池田重子さんのお店で着物を借りて着付けてもらい、「着物の魔法」を体験をするなどします。

坂東さんは「こんな控えめで奥ゆかしい自分もいたのだなぁ」「色気は内面からにじみ出るものなんだなぁ」と気づき、手応えをつかみ始めるのですが・・・



でも、坂東さんの内面には「色気を妨げる根深い “壁” 」があることに、IKKOさんは気づいているのでした。



2泊目の晩、泊まった旅館の囲炉裏のある部屋に、IKKOさんは カツラも化粧も取った浴衣姿で現れました。
心を開いて本気で話をしますよ、ということですね、素敵です。

すると坂東さんは、

自分には、家族や友だちの前で「喜怒哀楽」の感情のうち悲しみや怒りを表現してはいけないんじゃないか、それをしたら居場所を失うんじゃないか、という恐れがあって、ヘラヘラ笑ってごまかしてしまうことが染みついてしまっていた・・・

ということを告白し始めました。

「誰からも嫌われたくない」

「ほんとは深く傷ついていたのに、笑ってごまかしてきた」




それに対してIKKOさんは、
自身の経験(同じように、笑ってやり過ごそうとするも仕事はうまくいかなかった時代のこと、小バカにされてしまったこと、これじゃあだめだと思い知って変わろうとしたこと・・・)を語っていました。

そして坂東さんに

「そんなふうにいろんな表情ができる人なんだから、できる」

「もう笑ってごまかすのはやめようって思おう」

と言って励ましました。



IKKOさんの言葉は、坂東さんの心を緩ませ、無理に笑うのをやめた正直な顔を引き出し、明らかに坂東さんが御自身の内面に向かっていくことを助けているのがわかりました。

「感じる」「揺れる」・・・それが色気というものでしょうが、
IKKOさんは、それを自分に許していなかったことが 坂東さんの「色気を妨げる “壁” 」だということがわかっていたんですね。

IKKOさん、すごいです! さすがは「きわめびと」。

坂東さんは、「大人の色気」を探す旅を通して、「自分の “感じる心” が知らぬ間に錆びかかっていたこと」に気づかされたようでした。



旅の最後、IKKOさんが坂東さんに語ったこと・・・

「色気を磨く “感じる心” は、年を重ねても育てられるはず」

「(ネガティブな感情は)言葉で出せないときでも、その感情を “自分で持つ” ことだと思う」


・・・とっても優しかったです。
坂東さんの心にうんと沁みたようでした

笑顔が問題? ~NHK『助けて!きわめびと』 IKKO × 大人の色気 ~_a0237268_1927022.jpg


人の笑顔の裏の哀しみがちゃんとわかる、細やかで優しい、ほんとに美しいIKKOさん(私は同い年です☆)、素敵でした。勉強になりました。
by kktreasure | 2016-03-08 12:15 | 映画、テレビ、芸術

あなたの物語を大切にするカウンセラー郷家あかりの日常


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