「旅先では自宅に思いを馳せ、帰宅したら旅先を想う」
2018年 02月 23日
「旅先では自宅に思いを馳せ、帰宅したら旅先を想う」
という言葉があります。
せっかく旅に出たのに、旅先で「ちゃんと施錠したっけ」「植木の水やりは十分だったかな」などということが気になり、
旅が終わって家に着いたら、今度は「奮発してあの名物料理を食べればよかった」「オプショナルツアーにも参加すればよかったな」と後悔する・・・
そういう、常に 今ここ でないところのことを想って、現実を楽しめない残念な人のことを言っています。
お風呂で浴槽に浸かったら のんびりすればいいのに、今日の会議ではあれを言いそびれて悔しかった、とか、風呂を出たら洗濯物を畳まなきゃ、服のボタン付けもやらなくちゃ、とか・・・
劇場で映画を観てるときに、家のテレビをもっと大型のに買い替えようかな、とか、終わったら帰りがけにアレ買って帰るの忘れないようにしなくちゃ、とか・・・
そんなふうに、その時その場所で体験していることに集中できずに、どこかへ思考を飛ばしてばかりいる人 って いるでしょう?
今日は久々にハンバーガーショップに来ているのですが、
さっき、近くのテーブルの若い女性がトレイに載っているものを食べながら
「このバンズも、ポテトも、あんまり美味しくない。ロサンゼルスの〇〇って店のは美味しかった」「あ~あ、ロスに居た頃は良かったなぁ・・・」
と終始ブツブツ言っていました。
その後も、いま自分がいかに不遇であるか、昔の方がマシだったかについて、熱心にお連れさんに嘆いていまして・・・
この方は常に「残念」を体験しているんだろうなぁ・・・と・・・
肉体と中身(心)がズレておらず一致している、というのは、意外と難しい(思考というのは、ついつい、あちこちへ飛んでいってしまう・・・)、
でもやっぱり できるだけ、今自分がいるこの場所を全力で体験する、ということは心掛けて練習し、上手になりたいと思います。
日本のハンバーガー、フライドポテトがロスのそれよりどれくらい劣るのか私は知りませんが、せっかく食べるんだったら「あぁ美味しい♪」と思って食べた方がきっといい
連日、オリンピックで選手たちの競技をテレビで見て感動していますが、
彼らは、これまでのこともこれからのことも、全て "今ここにいる自分" に集中させることができるから、あの高純度の爆発的な表現だから、あんなに凄くて美しいんでしょう。
改めて思う、常に今ここに居る、ということの力と その尊さです