『実家を片づけてみませんか?』…すごくいい番組でした
2018年 04月 27日
『実家を片づけてみませんか? ~ガラクタに埋もれていた知られざる壮絶人生SP~』(25日、TBS)という番組を観ました。
番組スタッフが 都心で声を掛けた人に 実家の状況を尋ね、よかったら一緒に片づけをさせてほしい…と申し出て後日同行させてもらい、密着取材とお手伝いをする…という内容でした。
全国各地、6組ほどのご家族の片づけに密着取材を行っていました。
それぞれのご家族が、結果的にはなかなか大量(トラック1台〜数台!)の不用品を手放しましたが、その作業を通して ご家族は、懐かしい思い出に対面したり、もう亡くなった家族の思いや生きた証に触れたり、動かせなかった物を大量に廃棄してスペースを作ったことで、明らかに新しい章が始まる予感を手にしたり…、すごく意義深い機会を持たれたようでした。
お家の片づけに取り組んだ皆さんそれぞれの 作業中の様子や会話、気持ちや考えには、観ていた私も笑ったり涙したりさせられました。
実家片づけに密着された6人のうちの1人に、大学生の男の子がいたのですが、彼の帰郷は特に心に残りました。
その彼は、中学で不登校になり、気持ちが荒んでいた時期に、家の壁を蹴って壊したりモノを散らかしたりしたそうなのですが、
高校は寮制の学校に入ったので家を離れ、推薦で入ったという東京に出てきたために "荒らした実家" はそのままになっている…、懺悔のためにも帰って片づけたい、ということになりました。
片付け作業を進めるうちに、彼が高校生の時に お母さんが高校の寮 宛に送ってきたという何通もの手紙が出てきました。彼は、一通残らず取ってあった、と。
それを、書いた本人お母さんが懐かしがって読み上げた時なんですけど、
大学生の彼、ぽろぽろ涙を流し始めたんですね。号泣です。
じつは彼、迷惑ばかりかけたし、兄妹(優秀な大学へ進みました)に比べて自分は…という後ろめたい思いがずっと心にあった…。
でも今回、お母さんは自分のことをちゃんと解ってくれていたし、解った上で受け入れ尊重してこれまで見守ってきてくれていた…ということを知ったんですね。
片づけ作業中、お母さんたら、彼が小さい頃に遊んだオモチャなんかも まるで捨てられないんですよね。
「可愛かったなぁ」って浸り、慈愛に満ちた微笑みを見せてました。
彼はこれまで、劣等感から来る不安やら気の咎める気持ちやら罪悪感やらを、なんとなく抱えてきたようでしたが、それが今回、「母の愛の大きさと深さ」「変わらなさ、安定感」を知り、うわーーっと涙になって解放されたみたいでした。
番組を観ている間、私も何度かもらい泣きしましたが、スタジオでVTR観てた サンドウィッチマンの富澤さんも、しばしばハンカチで涙拭ってました、あのコワモテで(笑)
サンドのお二人も、たくさん苦労され、故郷を離れ、あの震災を経験し…、そして今に至っていますものね、いろいろな思いがあるんでしょう。
すごくいい番組でした
この番組見て、自分の実家もなんとかしなくちゃ、とか、アレは今でもしまってあるのかな、とか、今度の連休は実家へ帰ろうかな、とか、家族みんなでやる片づけっていいもんだな、とか… そんなこと思った人、たくさんいるんじゃないかしら…。
数ヶ月に一度の番組のようで、今回は「第2弾」だったそうですが、次回第3弾…見かけたら是非、ご覧になってみてください