「人に頼ること」は難しい?
2018年 06月 02日
「人に頼ること」は、すごく難しい。
と言うお客様が、ときどき…いや、結構、います。
長女であることで「お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい」と常に言われていた、とか
頼ることで人様に迷惑をかけてはいけない、とキツく教わっていた、とか
親が他人に頼っている姿を見たことがない、とか
頼れる人が周囲にいない、と感じる環境で育った、とか
とにかく能力が高くて、頼る必要性を感じずに大きくなってしまった、とか
誰かを頼ってこっぴどい目に遭って以来、もう誰も頼らない、と固く決めてる、とか…
いろいろと理由はあると思いますが、
人に頼るなんてことは、「甘ったれる」「依存する」「迷惑をかける」という "悪いこと" でしかない、ということなのかもしれません。
かく言う私も、若い頃は "頼ることが苦手" だったので、よく人から、「もっと頼っていいのに…」とか「何も困ってなさそう…」とか言われました。
困ってないなんてことはなかったけど、頼れと言われても頼り方が分からないよ…、と内心思いながら、「ありがとうございます。大丈夫です」とか言ってましたね…。
でも、年を取るにつれ分かってきたのは、
頼るってことは("常に"、"度を超えて"、"一方的に"頼るのは問題ありますが、そうでないなら)悪いことじゃないというか、むしろ大切なことだ、ということでした。
頼られる人は、頼ってもらう(力を貸して役に立つ)経験ができるわけですし、
エネルギーの循環、という観点からしても、それはバランスよく回るなら、温かく好ましいものだし、
だいたい、誰にも頼らず迷惑かけず、生きている人なんて、いないわけですし…。
だから、「困ったなぁ」「助けてほしいなぁ」と思ったら、素直にそれを伝えてみるといいです。
相手が力を貸してくれたら、しっかり感謝の気持ちを伝えましょう。
そして自分も、困っている誰かには快く力を貸しますよ、という態度でいきましょう
なんでも一人で頑張ってる人は、「別に困ってません」と言うかもしれませんが、
酷い腰痛に悩まされていたり、人間関係が薄かったり冷え冷えしたものだったり、繰り返し うつ に陥ったり…、あんまり楽しくないんじゃないかと思います。
そんな方には是非、「人を頼る」という新しい取り組みに、チャレンジしてみてほしいと思います