息子が「元気になる部屋」を作った話
2019年 03月 16日
昨秋、派遣会社からの紹介で長崎のホテルで働き始めた息子・サクが、先月、そこの社員になりました。
「社員」・・・26歳にして初めてです。
また、それに伴い「アパートを借りる」という初体験をしました(派遣社員のときは不自由な「寮」暮らし)。
寮からアパートへ自力で引越しをして(近距離とはいえ、レンタカー(コンパクトサイズの車)で3往復したとか・・・笑)、家電や若干の家具を新たに買い、その他こまごまとした必需品も休日の買い出しとネットショッピングとで買い揃え、この10日ほどで新居を整えていました。
これまでも実家以外の住まい何箇所かで生活をしてきましたが、移動はいつも 特大スーツケース+リュックに入る程度の荷物で軽々と・・・でしたので、いわゆる「引越し」は初体験でした。
一人で、ゆっくりと「暮らしていくのに必要なもの」を揃え、
昨日「ようやく部屋が落ち着いたよ」と連絡をよこして、こんなことを言いました。
俺はこれまで、「自分には場所や物に拘りがなくて、何だってOK、テキトーでいい、どうだって大丈夫」って思ってきた。
それが今回、初めて自分の部屋を持つことになって、さて自分の部屋をどう作ろうかなって思ったとき、お母さんがいつも言ってたことが いろいろ思い出されたんだよね。
たとえば、「帰って来たらほっとする部屋を作るんだよー、ただ寝るだけだからどうだっていい、じゃなくて」とか、
「何でもいいなんて言っても本当に何がどうでも影響を受けない人なんて居なくて、散らかった場所に居ると エネルギー奪われて疲れていくし運勢下がるよ」とか
「アナタは繊細な感覚をしてるんだから、物を買う時は、色、形、手触り、あるいは作り手・運び手のどんなエネルギーがくっ付いてる物なのかをよく感じ取って、自分の快・不快、好き・嫌いを大切にして選んでね」とか・・・
で、面倒くさがり屋の俺が、なるべく面倒くらがらずに、自分の部屋を作ってみたんだよね。
そしたら、それ以前とは明らかに、何かが違うのがわかるんだ。
仕事に限らず生活に「希望」「ヤル気」が増したし。
部屋に帰るのが楽しみだし、落ち着くし、安らぐ。
元気になれるんだろうね、部屋に入ると。
「日常の暮らしを大事にする」が「自分を大事にする」に繋がってることも実感した。
・・・で、ああ、「基本の、よい暮らし」ってこういうものなんだな、大層なことじゃないけど、こういうふうにやっていくものなんだな、って身に沁みた。
・・・と、そんな話でした。
ひとつ " 手渡せた " ことが感じられて、なんだか嬉しかったです